
レアル・マドリードで不振に終わった監督たち【写真:Getty Images】
現地時間11日にスーペルコパ・デ・エスパーニャ決勝が行われ、宿敵バルセロナ相手に2-3で敗れたレアル・マドリード。同クラブはその直後にシャビ・アロンソを電撃解任した。ロス・ブランコスの監督は常にタイトルが求められ、そのプレッシャーの大きさは想像に難くない。今回は、銀河系軍団を率いながらも、タイトルを勝ち取ることが出来ず、解任されてしまった監督たちをピックアップして紹介する。[3/5ページ]
——————————
ラファエル・ベニテス(スペイン)

15/16シーズンに監督を務めたラファエル・ベニテス【写真:Getty Images】
生年月日:1960年4月16日
在任期間:2015年7月~2016年1月
通算成績:25試合17勝5分3敗
マドリードで幼少期を過ごしたラファエル・ベニテスは、レアル・マドリードの下部組織へと加入し、プロでの成功を夢見る選手だった。
結局、ベニテスは怪我の影響もあり選手としてのキャリアをあきらめ、早々に指導者の道へ進むことに。レアル・マドリードBでコーチを務めるなど経験を積み、1993年からの2シーズンは同チームの指揮を務めている。
ベニテスが最も功績を残したのは、2004年から6シーズンに渡って指揮を務めたリヴァプール時代だ。
ミランを相手に3点差を追いつきUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝を決めた「イスタンブールの奇跡」で指揮を執り、ベニテスの名前は世界中に知れ渡った。
そんなベニテスは、その後インテルやチェルシー、ナポリとビッグクラブを渡り歩き、2015年にレアル・マドリードの監督へと就任する。
前シーズンにはライバルであるバルセロナが主要タイトル3冠を達成しており、彼らに対抗するため、マドリーは戦術家として高い評価を得ていたベニテスを監督の座に据えたのである。
シーズン序盤は順調だった。マドリー自慢の攻撃陣が火を噴き、大量得点で快勝する試合が続いた。
しかし、11月に迎えたセビージャ戦で敗戦を喫すると、次節のバルセロナ戦では0-4で完敗。ここから、ベニテスへの風向きが変わってくる。
さらに、コパ・デル・レイ4回戦で行われたカディス戦で、同監督は前所属のビジャレアル時代に出場停止処分を受けていたデニス・チェリシェフを起用。これにより、クラブは大会失格となり、指揮官への不信感はさらに募っていく。
もともと、人心掌握に長けた前任のカルロ・アンチェロッティとは異なり、ベニテスは様々なクラブで上層部と揉め事を起こしており、マネジメントの面では就任当時から疑問視されていた。
クリスティアーノ・ロナウドら、主要選手たちとの関係悪化が報じられるなど、ベニテスの肩身はみるみるうちに狭くなっていった。
そして2016年1月、ベニテスはあえなくマドリーの監督を解任される。
後任はジネディーヌ・ジダンが務め、このシーズンにCL優勝。以後、同大会で3連覇するチームの下地を作ったのは、ベニテスの功績なのかもしれない。