FIFAワールドカップ26開幕の瞬間が、刻一刻と迫る。8大会連続で本大会の出場権を獲得したサッカー日本代表は、優勝を目標に最高の景色を目指す。過去にこの大舞台でピッチに足を踏み入れた3人の経験者が、ワールドカップならではの経験を語ってくれた。(取材・文:川原宏樹)[2/2ページ]
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何が違ったのか? 敗退した2006年と16強入りした2010年
FIFAワールドカップ26で8大会連続出場となる日本代表だが、そこには組織としての積み重ねや成長もある。選手がメンタルを整えたり、モチベーションを高めたりするための環境を整えるのは日本サッカー協会の役割になる。28年の歳月を重ね、そういった組織としての力もついてきているようだ。
2006年のドイツ大会、2010年の南アフリカ大会に出場した 中澤氏は自身の経験を振り返り、日本代表を取り巻く環境の変化について指摘。大会に集中できる環境について言及した。
「2006年のときは外部との接触が多すぎましたね。メディアだけでなくファンやサポーターもずっと練習を見ていましたし、ホテルにもファンやサポーターもいればメディアの人たちもいて、サッカーに集中できる雰囲気ではありませんでした。
2010年のときはそういった外部との接触がかぎられたところだったので、気を休めてリフレッシュできるタイミングもあって集中しやすい環境でした。
森保監督をはじめ協会スタッフのみなさんもホテル選びやベースキャンプ地の重要性はわかっていると思うのでいろいろと考えているはずです」
ワールドカップを経験した3人の思い
このようにワールドカップでの経験は技術面や戦術面だけでなく、メンタル面や環境面といったさまざまな要素で受け継がれている。それ故に、今の日本代表が史上最強と言えるのだろう。
今が史上最強ということについては松井氏、中澤氏、柿谷氏も同調しているようで、「とくにアドバイスするようなことはない」と三者ともが言う。
柿谷氏は「これからは夢を見させてもらう立場なので、ひとりでも多くの人から日本代表を応援してもらえるように協力したい」と話せば、中澤氏は「若い選手は伸び伸びとプレーすればいいし、ベテランはベテランらしくどっしりと構えていれば良いと思います」と激励した。
松井氏も「まずはコンディションを整えて臨んでほしい」と声援を送りつつ、Fリーグ理事長の立場としてその先を見据えた話で取材を締めくくった。
「ワールドカップは多くの人がサッカーを見る機会になるはずです。僕も子どもの頃は、ワールドカップで見たスーパープレーやゴールをよくマネしていました。だから、見た人たちがマネしてみたいと思うような素晴らしいプレーを見せてもらいたいですね。
そして、それを見てボールを蹴りたいと思った人たちの受け皿にフットサルがなれればと考えています。いきなり大きいグラウンド、大きいゴールを準備するのはなかなか難しいですし、多くの仲間を集めるのも苦労することでしょう。フットサルはコートも小さいですし、人数も少ないので気軽に楽しめるので、ワールドカップ後にまずはフットサルをしてみようと思ってもらえるとうれしいですね。
大会後にボールを蹴れる機会を多くつくるなど、僕も僕の立場でできることを仕掛けていきたいと思います」
(取材・文:川原宏樹)
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