サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングの46位から50位を紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。[2/5ページ]
——————————
49位:ガイナーレ鳥取(51)
2025リーグ戦成績:11位(J3)
2025シーズンホームグロウン人数:2人(38位タイ)
2025リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:2,835人(51位)
2024年度営業収益:約5億4,000万円(53位)
ガイナーレ鳥取は、2025シーズンのJ3で11位に終わった。開幕5試合で2分3敗と出遅れたことが響き、シーズンを通して1度も昇格プレーオフ圏内の6位に入れず、上位争いに食い込めなかった。
パワーランキングは49位で、チームの成績は概ね妥当に映るが、もっと上を目指したいシーズンだった。
事業面では一定の成果を上げた。
象徴的なのは、事業面で打ち立てた金字塔だ。第24節・松本山雅FC戦において、大型イベント「全緑サマーフェス『THE NEXT 10000』」を敢行。Axisバードスタジアムに12年ぶりの最多記録更新となる11,995人を集めた。
この熱気はチームを鼓舞し、2025シーズンのホームゲームでは12勝4分け3敗(6位相当)という白星を積み重ねる原動力となった。
この「ホームでの強さ」こそ、平均動員が前年比16%増(2,835人)に転じたファンからの信頼の証といえそうだ。
経営面では2024年度の営業収益がJ3参入後最高となる5億4,000万円(53位)に到達し、144万円という薄氷の純利益ながら黒字転換を果たした。
ただし、依然として3億円を超える債務超過を抱えており、経営再建はなおも険しい道程が続く。
育成面では、長く中盤を支えた世瀬啓人が2024シーズン途中に藤枝MYFCへ旅立ったが、ホームグロウン選手数は2人と最低ラインを維持。今年はU-18から長谷川夢叶が昇格した。生え抜きの才能を絶やさないサイクルは、地方クラブの生命線とも言える。
記録的な動員で見せたポテンシャルを一時の熱狂で終わらせず、劇的な増収とピッチ上での勝ち点につなげていけるか。

