サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングの46位から50位を紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。[3/5ページ]
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47位タイ:AC長野パルセイロ(56)
2025リーグ戦成績:19位(J3)
2025シーズンホームグロウン人数:3人(34位タイ)
2025リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:4,373人(46位)
2024年度営業収益:約8億7,400万円(49位)
AC長野パルセイロは2024シーズンにクラブ史上ワーストとなるJ3リーグ18位と低迷した。
2025シーズンは藤本主税を監督に迎えてリスタートし、シーズン開幕直後こそまずまずのスタートを切ったものの、その後失速。最終的には、9勝8分21敗の勝ち点35でクラブ史上ワーストをさらに更新する19位でシーズンを終えた。
クラブ創設以来、最も険しい崖っぷちに立たされている。
営業収益はクラブ史上最高額の約8億7,400万円を記録したが、財政難で予断を許さない状況だ。
強化費や遠征費の増加により営業費用も過去最大の約9億9200万円に膨らみ、1億2005万円の純損失を計上した。これで3期連続の赤字となり、2007年の株式会社化以降で最大規模の赤字額となった。
しかし、この絶望的な状況下で唯一の光となったのは、サポーターの献身だ。
平均動員数は前年から約300人増の4,373人を記録。ライバル・松本山雅FCとの「信州ダービー」に象徴される熱狂的な応援は健在であり、成績がどれほど低迷してもスタンドが死ななかったことが救いだ。
ホームグロウン選手は3人。10番を背負う山中麗央に加え、2026年にはU-15出身の尾崎裕人が神奈川大学を卒業して帰還。経営再建とチーム強化の両立という難題に直面する中、地元を知る若き力の台頭が待たれる。
クラブの澁谷泰宏社長はシーズン終了後に公式サイトを通じて、「不甲斐ない成績」と謝罪した上で、「今のパルセイロに必要な事は勝つこと」と断言した。
「来年こそは、皆さまから『パルセイロは頑張った』『パルセイロは良くなった』と言ってもらえるクラブに進化させます」と、信頼回復への強い決意を記している。経営と強化の両輪を立て直し、這い上がることができるか。

