サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングの46位から50位を紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。[4/5ページ]
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47位タイ:FC岐阜(56)
2025リーグ戦成績:13位(J3)
2025シーズンホームグロウン人数:1人(48位タイ)
2025リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:4,773人(44位)
2024年度営業収益:約10億1,000万円(43位)
J2復帰を目指したFC岐阜だったが、2025シーズンの最終成績はJ3リーグで13位だった。
パワーランキングの指標では、成績以外の項目でも前年から状況が悪化しており、再浮上の道は険しさを増している。
特筆すべき明るい兆しは、経営基盤の改善だ。2024年度の営業収益は約10億1,000万円(43位)を記録。新規スポンサーの獲得やグッズ販売の躍進に加え、徹底したコスト管理により4期ぶりの黒字化を達成した。
コロナ禍から続いた3期連続赤字という重い足枷を外したことは、再起に向けた極めて重要な「勝利」と言える。
一方、集客面では課題が残る。平均動員4,773人は前年比で微増したものの、Jリーグ全体が集客増に沸くなかで順位は44位へと下落した。
J2時代の2014シーズンに平均7,000人超を集めたかつての熱狂は影を潜め、J3で6年目のシーズンとなる2025年は、成績も上がらず、スタンドの盛り上がりもイマイチだった。
ホームグロウン選手数は前年から1人減って1人となり、規定(2名以上)を満たせていない。現在は岐阜の下部組織で育った横山智也が所属しているが、自前の選手は少なく、他クラブから有力な若手を育成型期限移籍などで迎えるケースが多い。
2025シーズン途中に就任した石丸清隆監督のもと、岐阜は再びJ2を目指してクラブの体力を高めていけるか。経営の黒字化で得た安定感を、今度はピッチ上の「強さ」へと変換し、J2復帰への道筋を描きたい。

