サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングの41位から45位を紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。[2/5ページ]
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44位:ギラヴァンツ北九州(82)
2025リーグ戦成績:8位(J3)
2025シーズンホームグロウン人数:4人(28位タイ)
2025リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:5,563人(39位)
2024年度営業収益:約9億700万円(47位)
ギラヴァンツ北九州はJ3リーグ8位でシーズンを終えた。
J3最下位という泥沼を味わった2023年を経て、増本浩平体制のもと2年連続で1桁順位(8位)をキープ。昇格圏には届かなかったものの、一時の低迷期を脱し、J3上位を争う安定した戦力を維持できている点は大きな収穫といえる。
特筆すべきは、海を臨む「ミクニワールドスタジアム北九州」の圧倒的な集客力だ。
平均動員数は前年の4,649人から5,563人へと大幅に増加。J3内では4位、全体でも39位と、駅近スタジアムの利便性とファンの熱量が、クラブの大きな原動力となっている。
一方、経営面には依然として苦境の跡が残る。
2024年度の営業収益は約9億700万円(47位)と減収を喫し、2期連続の赤字を計上。これは過去の不振に伴うスポンサー収入の落ち込みが尾を引いた形だが、入場料収入の増加や経費削減により、体質改善は着実に進んでいる。
ホームグロウン選手数は4人(28位タイ)と、まずまずの数字。U-18出身の坪郷来紀と世良務は、2026シーズンに副キャプテンを務めており、チームの精神的支柱として機能している。
生え抜き選手がリーダーシップを発揮する体制は、クラブのアイデンティティ確立において重要だ。
ミクスタに満ちる情熱を、いかにして経営の黒字化とチーム強化の好循環に繋げられるか。2025シーズンは人件費を増やして勝負に出たが、昇格には届かなかった。
J2復帰へ向けた「あと一歩」を埋める力をつけるためにも、J2・J3百年構想リーグを価値あるものにしたい。

