サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングの41位から45位を紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。[4/5ページ]
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42位:愛媛FC(84)
2025リーグ戦成績:20位(J2)
2025シーズンホームグロウン人数:3人(34位タイ)
2025リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:4,730人(45位)
2024年度営業収益:約11億1,900万円(41位)
2024シーズンのJ2で17位となり残留を成し遂げた愛媛FCだったが、2025シーズンのリーグ戦でさらに苦しんだ。
序盤から苦戦を強いられ、5月に石丸清隆監督の契約を解除。青野慎也コーチが指揮を執ったが状況は好転せず、最下位でJ3降格の憂き目に遭った。
パワーランキング42位という停滞は、ピッチ上のクオリティと事業の両面で周囲の成長スピードに振り切られた印象を受ける。
ホームゲームの平均入場者数は4,730人。前年の4,721人から微増ではあるものの、リーグ全体の集客力が高まる中での現状維持は、後退に等しい。
実際、2024シーズンは全体で38位の動員数だったが、2025シーズンは45位であり、パワーランキングのポイントは大きく減少した。
19位のレノファ山口FCと勝ち点14差がつく大差の最下位で、早期に残留が絶望的となった戦いぶりが、ファンの熱を削いでしまった感は否めない。
営業収益は約11億1,900万円で、全体の41位。前年度から約2.5億円上昇でクラブ史上最高益となったが、やはりJ2を戦い抜くには体力不足に映る。
ホームグロウン選手数は2024シーズンに6人が在籍していたが、前野貴徳の現役引退もあり、2025シーズンは3人に半減した。
この苦境を受け、愛媛は2026年に向けて勝負に出た。
熊本で攻撃的フットボールを確立した大木武新監督を招へいし、経営体制も刷新。2021年からクラブの取締役を務めてきた村上茉利江氏が代表取締役社長に就任した。
新社長はクラブ公式サイトで、「成績のみならず、クラブとしての判断や修正の在り方についても、反省すべき点があったと認識しています」と述べ、改革に意欲を示した。

