
大怪我を負うもギリギリでW杯に間に合ったサッカー日本代表の5人【写真:Getty Images】
FIFAワールドカップ(W杯)2026開幕を前に、サッカー日本代表に怪我人が続出している。南野拓実は大怪我で本大会出場が絶望的で、直近では遠藤航が負傷し長期離脱の恐れが出ている。しかし、W杯行きを諦めるのはまだ早い。過去にはW杯直前に大怪我を負いながらも、執念で大舞台に臨んだ選手もいる。今回はその例を見ていこう。[2/5ページ]
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GK:川口能活(かわぐち・よしかつ)

2010年の日本代表GK川口能活【写真:Getty Images】
生年月日:1975年8月15日
怪我:右足頸骨骨折
離脱期間:2009年9月~2010年8月
南アフリカW杯成績:出場なし
日本史上屈指の守護神、川口能活も、奇跡のワールドカップ(W杯)出場を果たした一人だ。
2009年9月、川口はJ1リーグ第26節の京都サンガ戦で相手選手と衝突し、右足頸骨骨折と診断された。全治は約6ヵ月となり、2009シーズンの残りは全休。2010シーズンも開幕から欠場が続いた。
そうした理由から、川口が南アフリカW杯のメンバーに選ばれることはほぼないと思われていた。しかし、W杯メンバー会見で、岡田武史監督(当時)の口から発せられた言葉に誰もが驚くことになる。
「ゴールキーパー。楢崎、川島、川口…」
なんと、長らく戦列から離れていた川口の名前が呼ばれたのである。2006年のドイツW杯メンバーに食い込んだ巻誠一郎に続くサプライズ招集として、当時大きな話題を呼んだ。
川口の序列は3番手。本大会でも試合に出ることはできなかったが、世界を知る大ベテランとして、チームをしっかりとまとめた。彼がいなければ、ベスト16進出は難しかったかもしれない。
他の選手とは違い、怪我を完治させてギリギリでW杯出場をつかみ取ったわけではないが、戦列を離れていてもなお、チームに必要とされる川口の存在の大きさは唯一無二だ。