
大怪我を負うもギリギリでW杯に間に合ったサッカー日本代表の5人【写真:Getty Images】
FIFAワールドカップ(W杯)2026開幕を前に、サッカー日本代表に怪我人が続出している。南野拓実は大怪我で本大会出場が絶望的で、直近では遠藤航が負傷し長期離脱の恐れが出ている。しかし、W杯行きを諦めるのはまだ早い。過去にはW杯直前に大怪我を負いながらも、執念で大舞台に臨んだ選手もいる。今回はその例を見ていこう。[4/5ページ]
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FW:浅野拓磨(あさの・たくま)

2022年W杯の日本代表FW浅野拓磨【写真:Getty Images】
生年月日:1994年11月10日
怪我:右膝内側靭帯断裂
離脱期間:2022年9月~11月
カタールW杯成績:4試合1ゴール0アシスト
FIFAワールドカップ(W杯)出場絶望から、本大会でヒーローに…。サッカーの神様は浅野拓磨に微笑んだ。
サンフレッチェ広島時代の師でもある森保一監督の元、浅野は日本代表の常連メンバーに。カタールW杯アジア予選でも活躍し、本大会出場権獲得に貢献した。
しかし、W杯メンバー入り間違いなしと思われていた矢先、悲劇が襲う。
2022年9月、当時ボーフムに所属していた浅野は、ブンデスリーガ第6節のシャルケ戦で、開始わずか4分に負傷交代。後に右膝内側靭帯断裂の大怪我が判明し、長期離脱を余儀なくされた。
ちょうど同じ時期には、板倉滉も大怪我を負い、この二人のW杯行きは絶望的と思われていた。
だが、森保監督は浅野、板倉ともにW杯メンバーに選出。離脱中の選手を、それも2人も招集することは実に異例であり、多くの人を驚かせた。
夢のW杯挑戦権を掴んだ浅野は、懸命にリハビリを行い、本大会に向けてコンディションを上げた。結局、リーグ戦では復帰することが叶わなかったが、日本代表では本大会直前に行われたカナダ代表との親善試合で復帰。再発もなく、無事にカタールW杯の開幕を迎えている。
その浅野は、ドイツ代表戦でヒーローとなった。1-1で迎えた試合終盤、1本のロングパスに抜け出し、ニアへ強烈なシュート。GKマヌエル・ノイアーの牙城を崩して、逆転ゴールを叩き込んだ。
ドイツ戦後に浅野は「今振り返っても、『あの日、ああしとけばよかったな』ということは1日もない」とコメント。怪我をしたこともプラスに変えたと明かした。