メットライフ生命女子Fリーグ2025/26 ファイナルシーズン第16節(最終節)が2月8に開催され、SWHレディース西宮がバルドラール浦安ラス・ボニータスに勝利し2連覇を達成した。リーグ制覇にかけた選手たちの思いとは。(取材・文:Noriko NAGANO)[2/2ページ]
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「ここにつき上げたら入るというコースが見えた」
「あの瞬間、ここにつき上げたら入るというコースが見えた」と、西宮のエース江川涼が思い切り振りぬきゴールを奪った。
さらに、第2ピリオドで、追野沙羅のシュートを斉下遼音が決め、2-2に。同点のまま試合が終われば西宮の優勝が決まる。
追野は「これまでの経験をすべて出し切れたら」という思いで、ワールドカップで戦っていたときのように、プレス強度や相手との間合いを意識し続けて戦っていた。
「今までも優勝を決める戦いはあったけど、自分が引退するということで悔いがないように、チームでひとつになって戦いたい。
1試合も落とせない中、みんなで声を掛け合ってレベルの高い練習をしてきた」
一方、勝つしかない浦安は、試合終盤、コーナーキックから筏井が渾身のシュートでゴールを狙うが、ゴールキーパーの中田凪咲に阻まれると、残り時間、浦安はパワープレーを仕掛け、1点を奪いにいく。
どちらが勝つのかわからない展開。背中を押してくれる観客が見守るなか、スコアを動かしたのは西宮だった。
「もう1年がんばってくれたことが一番大きな要因」
追野のプレスから、江川涼がボールをカットし、浦安の無人ゴールにボールを蹴りこんだ。
西宮が3-2と勝ち越すと、残り時間およそ2分、浦安のパワープレーに耐えて守り、タイムアップ。逆転勝利した西宮が、悲願の連覇を達成した。
上久保監督は連覇の要因について「去年の成績に満足することなく、もう1年がんばってくれたことが一番大きな要因」と、選手たちを称えた。
西宮の10番・網城安奈は「去年、やっとリーグで初優勝できた。今まで選手権で優勝したことはあっても連覇はしたことがなかった。みんなで連覇を目指してやってきた」と話す。
優勝にとどまらず、強い思いで連覇にかけていた西宮は見事にそれを成し遂げた。
喜びや悔しさもつかのま。多くの選手が仕事と両立しながらプレーしている現状の中で、選手権に向けての調整がはじまる。
果たして、2チームは勝ち進み、今季ラストの熱い舞台で再び対戦することはできるのか。
西宮と浦安が当たるのは決勝の舞台。JFA 第22回全日本女子フットサル選手権大会は、2月21日(土)から2月23日(月・祝)、北海道/ウインドヒルくしろスーパーアリーナで開催される。
(取材・文:Noriko NAGANO)
【著者プロフィール:Noriko NAGANO】
ながの・のりこ
日本代表各カテゴリーやJリーグを中心に取材を重ねる。現地取材を重視し、カメラマンとしてもライターとしても選手の言葉にじっくり耳を傾け、記事に生かすことを大切にしている。
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