出発前に取材に応じるなでしこジャパンの山本柚月【写真:編集部】
なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)の国内組4選手が2月23日、来月開幕するAFC女子アジアカップ2026に向けて、成田空港から開催地のオーストラリアへ出発した。10日に海外移籍のため、所属する日テレ・東京ヴェルディベレーザからの離脱が発表された山本柚月が取材に応じ、久しぶりの代表活動に参加する心境などについて語った。
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日テレ・東京ヴェルディベレーザの山本柚月が海外移籍を決断した理由
「本当に大事な大会になると思います。自分自身、久しぶりに代表活動に参加させていただくことになった。ここからの活動に継続的に呼ばれるためにも、その場での自分の役割がある中でだと思うんですけど、こういったチャンスで自分のことをアピールしていけたらいいなという気持ちです」
現在23歳の山本柚月は、日テレ・東京ヴェルディベレーザの下部組織出身で、ドリブル突破とゴールメイクが武器のアタッカーだ。
トップチームに昇格してからプロ4年目の昨季は、ウイングバックながらリーグ3位タイの8ゴールをマークし、クラブ史上初のWEリーグ制覇に貢献。最優秀選手賞も獲得した。
飛躍のシーズンを送ったことで、去年5月にはなでしこジャパンに初選出された。10月の欧州遠征にも招集されていたが、コンディション不良で辞退したため、代表活動は去年7月の東アジアE-1サッカー選手権2025以来となる。
「怪我もしていましたし、そこからリーグ戦が中断期間に入って、なかなか試合で長くプレーができていない状態ではあるんですけど、それは選ばれたからには言い訳にはならないですし、準備していけたらいいなと思います」
WEリーグ再開前の2月10日には、海外移籍を前提とした準備のため、日テレ・ベレーザから離脱することが発表された。
「元々、海外でプレーしたいというところはあった。ただ、海外に行きたいわけでもなくて、ちゃんとステップアップとして。
日本で何か成し遂げたわけでもないんですけど、何か結果を残して、周りも自分も、『よし行けるぞ』っていう気持ちができてから行きたいなと思っていた。そういったタイミングが去年あって、海外に行けるチャンスが巡ってきたので、決心しました」
昨季、タイトルとMVPを獲得したことで、「自分の中で勝負できそうだなっていう、実力や自信がついてきた」という。
代表でも自身の持っているポテンシャルを示すことができれば、さらなる飛躍を遂げることができるだろう。
その意味でもFIFA女子ワールドカップ ブラジル2027への出場権がかかる来月の女子アジアカップは重要な場となる。
今回はDF登録での選出となり、サイドバックでの起用が予想されるが、自身が勝負したい場所はウイングなど攻撃的なポジションだ。
「自分の強みは攻撃の部分だと思う。まだどこで出るかわかんないですけど、ポジションによって攻守の割合、重さが違うと思うので、そこはポジションによって使い分けつつやります。
ディフェンス登録ということで、ディフェンスだったら守備をやりつつですけど、自分が違いを見せられるのは攻撃のところだと思うので、そういったところでアピールしていけたらいいなと思います」
グループステージが中2日の過密日程であることを受けて、ニルス・ニールセン監督がメンバー発表会見で、「決勝までにできるだけ力を使いきれるように、各ポジションに2、3人のオプションを持っている」と発言したことから、積極的なターンオーバーも考えられる。
複数のポジションをこなせる山本にとっては、チャンスでもある。出場した試合で他の選手との明確な違いを生み出すことができれば、なでしこジャパンにとっても武器となるはずだ。
(取材・文:竹中愛美)
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