セリエA第26節、ユベントス対コモの試合が現地時間21日に行われ、コモが2-0の勝利を収めた。この結果、コモは5位ユベントスとの勝ち点差を1まで縮めている。これほどまでにコモの躍進が長く続いているのは、クラブの株主でもあるセスク・ファブレガス監督の描く戦術がチーム内に広く浸透しているからだと言えそうだ。
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ユベントスとの直接対決制し勝ち点差1に
セスク氏は現役時代にアーセナル、バルセロナ、チェルシーといったビッグクラブを渡り歩いた後、イタリアのロンバルディア州を本拠地とするコモをキャリア最後のクラブに選んだ。
2023年7月1日に引退すると、コモのBチームとU-19チームの監督に就任。
同年11月には、解任されたモレノ・ロンゴ氏の後任として、セスク氏がトップチームの暫定監督に任命されることになる。
するとチームを蘇らせ、コモを2位まで引き上げてセリエA昇格を成し遂げる。
その後、正式な監督としてセリエAを戦い抜き、1年目を10位で終えて残留を果たした。
昨夏にはレアル・マドリードからアルゼンチン代表MFニコ・パスを獲得。
この補強が当たり、ニコ・パスは得点ランキング2位の9ゴール決めて、チームが上位に食い込む原動力となっている。
しかし、躍進の本当の原動力は、若き才能とイタリアの強豪を苦しめる独自のスタイルを融合させたセスク監督の戦術プランにあるかもしれない。
まず、セスク監督の戦術は、非常に明確だ。
ボール保持で主導権を握りつつ、常に縦への意識を失わない。
基本布陣は4-2-3-1だが、試合中に流動的に変化する。
両サイドバックが高い位置を取り、1人のボランチが最終ラインに落ちてビルドアップを担い、中盤にはひし形を形成。これが相手のプレスを混乱させる。
そして、選手たちには勇気と柔軟性を求め、後方からの組み立ては目的ではなく絶え間ない攻撃参加を引き出すための手段との認識をチームに植えつけた。
この大胆なアプローチにより、コモはユベントスやナポリといった強豪を堂々と打ち破った。
パスワークの質が、資金力の差を埋められることを証明したのである。
さらに、もう一つの大きなポイントは経験豊富なベテランと、将来性有望な若手の融合である。
アルバロ・モラタ、セルジ・ロベルト、アルベルト・モレノといった実績あるリーダーに加え、ニコ・パス、マクシモ・ペローネ、マルティン・バトゥリナ、アサン・ディアオといった若い才能が続いている。
平均年齢25歳未満の若いチームながら、コッパ・イタリア準決勝進出という歴史的成果も達成しており、すでに結果を出している状況だ。
セスク監督がチームを一つにまとめ上げることで、完成度の高い組織を作り出しているのかもしれない。
