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一体なぜ? スペイン代表では輝けなかったレジェンド5人。定着できなかった名手たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

一体なぜ? スペイン代表では輝けなかったレジェンド5人【写真:Getty Images】



 数々のタイトルを獲得してきたスペイン代表には、常に世界最高峰の才能が集ってきた。その一方で、クラブレベルでは伝説的な実績を残しながらも、輝く機会に恵まれなかった名手たちも存在する。なぜ彼らは代表に定着できなかったのか。今回は5人の選手をピックアップして紹介する。[1/5ページ]
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MF:グティ

レアル・マドリードのレジェンドMFグティ
レアル・マドリードのレジェンド、グティ【写真:Getty Images】



生年月日:1976年10月31日
主な所属クラブ:レアル・マドリード、ベシクタシュ
スペイン代表成績:14試合3得点0アシスト

 端正な顔立ちと、金髪を揺らしながら芸術的なプレーで観衆を魅了したグティ。しかし、その才能が代表で評価されたわけではなく、国際舞台での出場機会は限られていた。

 レアル・マドリードのカンテラ(下部組織)で育ったグティは、1995年12月に行われたセビージャ戦でトップチームデビューを果たした。

 卓越したテクニックと独創的な発想力を武器に存在感を高めると、その後15シーズンにわたり白いシャツをまとい続けた。

 マドリーでの公式戦通算542試合出場という数字が示す通り、クラブ史に確かな足跡を刻んだレジェンドの一人であることは疑いようがない。

 しかし、クラブで築いた輝かしい実績とは対照的に、代表での評価は安定しなかった。

 当時のスペイン代表の中盤には、シャビ・エルナンデス、ダビド・アルベルダ、ルベン・バラハらが並び、ポジション争いは熾烈を極めていた。



 グティは誰にも真似できないスルーパスやアイデアといった個性を持つ一方、試合ごとのパフォーマンスに波があると評価され、チームにとって計算しづらい存在でもあった。

 さらに、感情を前面に出す気質や、練習嫌いとも報じられた奔放なキャラクターも、代表定着を難しくした要因の一つとみられている。

 才能の大きさは誰もが認めながらも、チーム全体の規律や安定性を重視する代表チームでは優先順位が上がりきらなかった。

 2010年FIFA南アフリカワールドカップ(W杯)でスペイン代表を初優勝へ導いた名将、ビセンテ・デル・ボスケは「もしグティに、より謙虚な姿勢があったなら、フットボール史に名を刻む存在になっていただろう」と語っている。

 これは才能への最大級の賛辞であると同時に、彼のキャリアを象徴する言葉でもある。

 もしピッチ外での振る舞いがもう少し異なっていたなら、ラ・ロハ(スペイン代表の愛称)の歴史においても、グティは語り継がれる中心人物として名を刻んでいたのかもしれない。

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