現代サッカーは、昔に比べて「つまらなくなった」という声を多く聞く。ファンだけでなく、かつて世界で活躍したレジェンド選手たちからも、そうした言葉が出ているのだ。では、一体なぜ「つまらない」と感じるのだろうか。その理由を考えてみた。(文:小澤祐作)[4/5ページ]
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過密日程による影響
試合が終わってまた試合、そしてまたまた試合…。現代サッカーにつきまとう大きな問題の一つに「過密日程」があげられる。
当然ながら、このハードなスケジュールが及ぼす影響は小さくない。
近年はUEFAチャンピオンズリーグ(CL)などといった大会のフォーマットが大幅に変更され、それに伴い試合数が増加。週に2試合以上こなすことが当たり前となり、多くの監督がマネジメントに頭を悩ませている。
とくに各国の代表に名を連ねる、ビッグクラブに所属するような選手は、とにかくハードだ。加えて現代サッカーはフィジカル重視の戦術が多く、身体にかかる負担は昔よりも遥かに重くなっている。
そして起こることが、負傷者の増加である。
ハードな試合を短期間で続ければ、それだけ怪我のリスクは大きくなる。近年はシーズン序盤から大怪我を負う選手も少なくない。
そのせいで、全世界が注目するようなビッグマッチで、ベストなメンバーが揃わないというケースも頻発。仮に全員が揃っていたとしても、明らかに疲労が溜まっており、好パフォーマンスとは程遠い内容に終始することも珍しくない。つまり、ピッチ上の「質」が担保できない。
ファンからすると、期待していたものではなく、つまらないのだ。
サッカーは娯楽から、巨大なビジネスへと姿を変えた。FIFA(国際サッカー連盟)やUEFA(欧州サッカー連盟)などは、注目試合をどんどん増やして多くのファンを取り込もうとしているが、今のところ逆効果になっていると言える。
常に選手がベストな状態で、ハイレベルな攻防が繰り広げられるサッカーが観たいというファンの声は届かないのか。“お金”にだけ目がくらんでいる組織がある以上、サッカーの質は落ち、つまらなくなる一方だ。

