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イタリア代表はW杯に出場できるのか。イラン代表に代わる繰り上がり出場は受け入れるべきでない【コラム】

イタリア代表
W杯2026欧州予選プレーオフに臨むイタリア代表【写真:Getty Images】



 FIFAワールドカップ2026欧州予選プレーオフが今月開催される。それに先立ち、イタリア代表のメンバーが発表。ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督は、抜かりない準備を進めている。そんな中、アッズーリには、アメリカ合衆国との関係が悪化し、大会参加を拒否する可能性もあるイラン代表の代わりとしてW杯に出場できるという噂がある。しかし、それは受け入れるべきではない。その理由とは。(文:佐藤徳和)[1/2ページ]

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イタリア代表メンバー発表。ヴェッラッティの招集はなし

 アッズーリの運命を決するFIFAワールドカップ(W杯)2026 欧州プレーオフ準決勝が、4日後に迫った。

 イタリア代表は26日、イタリア北部ベルガモのニューバランス・アリーナに北アイルランド代表を迎える。

 ジェンナーロ・イヴァン・ガットゥーゾ監督は20日、この北アイルランド戦と、31日のプレーオフ決勝(ウェールズ代表、もしくはボスニア・ヘルツェゴビナ代表)に向けた、28人の招集メンバーを発表。バルセロナ戦で負傷交代したニューカッスルのサンドロ・トナーリは軽傷と確認され、メンバー入りを果たした。

 また、ユヴェントス戦でのシミュレーションを理由に招集の是非が議論されていたインテルのアレッサンドロ・バストーニも名を連ねている。

 さらに、リヴァプールのフェデリーコ・キエーザが約2年ぶりに代表復帰を果たしたほか、カリアリ・カルチョの21歳マルコ・パレーストラが初招集となった。



 なお、インテルから最も多い5人の選手が招集され、ミランから選手は選ばれなかった。

 マテオ・レテーギは、アル・カーディシーヤが所属するサウジ・プロフェッショナルリーグが、アメリカ・イスラエルとイラン戦争の余波を受けて、3月14日の第26節を最後に中断。

 そのため、一足早くフィレンツェ入りし、マンションの一室も借りて、コンディション調整を行っている。

 一方で、サプライズ招集が噂されていたマルコ・ヴェッラッティは、膝の手術により代表入りが見送られることとなった。

 ガットゥーゾは2月にヴェッラッティを直接訪問し、代表復帰の可能性について意向を確認していた。

 33歳と年齢的な問題はまだないものの、欧州トップリーグを離れている点、そして2023年6月18日のオランダ戦を最後に代表出場が途絶えている点が懸念材料とされていた。

イタリアも要注意。北アイルランドのメンバーは?

 対して、1986年大会以来40年ぶり、4度目の本大会出場を目指す北アイルランド代表は、イタリア代表より4日早い16日に招集メンバーを発表した。

 ボーフムのカラム・マーシャルを除き、全員がグレートブリテン島でプレーする選手で構成されている。

 さらに言えば、スコットランドでプレーするジョシュ・クラークとブラッド・ライオンズを除き、他の全員がイングランドの各リーグに所属している。

 イングランド特有の攻撃時のインテンシティの高さには警戒が必要である。

 今回のメンバーにおいて、最大のサプライズは、19歳の右サイドアタッカー、キーラン・モリソンの招集だ。



 今季はリヴァプールのセカンドチームの一員として、プレミアリーグ2で17試合に出場し13得点を決めている。

 リヴァプールのトップチームでは出場機会がないものの、4試合で招集を受けている。警戒が必要な選手だ。

 その一方で、同じくリヴァプールに所属する右サイドバックのコナー・ブラッドリーは、膝を手術し、離脱しているため、今回のメンバーから外れた。

 またチャンピオンシップ(イングランド2部)のプレストン・ノースエンドに所属する左サイドバックのジャマール・ルイスも負傷のため、メンバーから漏れている。

 このメンバーで最も警戒しなければならない一人は、サンダーランドの右サイドハーフ、24歳のトライ・ヒューム。現在の北アイルランド代表で最も市場価値の高い選手である(『transfermarkt』調べ)。

 今季のプレミアリーグには30試合の出場で、そのうち28試合に先発出場し、5試合でゲームキャプテンを任命されている。

ガットゥーゾのキャンプ実施案は採用されず

 基本布陣は3-5-2。2トップを務めるのは、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンのアイザック・プライスとスティヴネイジのジェイミー・リード。

 オプションによっては、リードの1トップを選択してくることもあるようだ。

 恐らく、フィジカルとロングフィードを活かしたサッカーをしてくると予想される。イタリアは、肉体的にハードな戦いを強いられるだろう。

 FIFAランキングでは13位のイタリアに対し、北アイルランドは69位。欧州予選ではドイツ、スロヴァキア、ルクセンブルクと同組のグループAで、2位に入れず、「ネーションズリーググループ勝者の枠」でプレーオフ出場を果たしたチームだ。

 ネーションズリーグで優勝を遂げたといえ、3部リーグに相当するリーグCである。そのような相手にイタリアは負けるわけにはいかない。

 しかし、前回大会ではイタリアはFIFAランキング6位で、EURO優勝国として臨んだにもかかわらず、プレーオフ参加国中最低の67位の北マケドニア代表に敗れ、プレーオフ決勝に進むことすらできなかった。



 しかも、今回の北アイルランド戦と同じく、ホームでの対戦。一発勝負は何が起こるかわからない。十分な対策と警戒が必要だ。

 イタリア代表はノルウェーに惨敗を喫し、プレーオフ出場が決まった直後、ガットゥーゾ監督はトレーニングキャンプ(ステージ)の必要性を訴えていた。

 北アイルランド戦直前の第30節を丸ごと移動させ、準決勝に向けたトレーニング期間を確保することを要望したが、この案は検討すらされずに立ち消えとなった。

 また、2月にも選手の移動期間を含めた2日間の確保を求めていたが、これも受け入れられなかった。

 イタリア・サッカー連盟(FIGC)およびレーガ・セリエAはいずれも、ガットゥーゾに協力する姿勢を示さなかった。

 とりわけ2月のステージについては、レーガ側がテレビ放映権という経済的理由から、月曜日開催のリーグ戦を手放す意思を持たなかったことが大きい。

 ガットゥーゾは、コッパ・イタリア出場組や海外組を欠く形での実施も受け入れる構えを見せていたが、さらに月曜開催の試合に出場する選手も招集できなくなる状況となり、「これが条件なら、やめておこう。やらない方がいい」と吐き捨てている。

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