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なでしこジャパンは「今正しい道を進んでいる」。ニールセン監督がアジアの難しい戦いで説いた「それでもやる」の重要性

text by 竹中愛美 photo by Editor
なでしこジャパン ニルス・ニールセン監督

なでしこジャパンのニルス・ニールセン監督【写真:編集部】



 なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)のニルス・ニールセン監督が3月23日、東京都内でAFC女子アジアカップの優勝報告会見を行った。2大会ぶり3回目のアジアカップ制覇を成し遂げ、「決勝戦では本当に選手が素晴らしい試合をしてくれました。簡単なゲームではなかったんですけど、やりとげることができた」と大会を振り返った。

ニルス・ニールセン監督がアジアカップで得た収穫と課題とは?

 今大会でFIFA女子ワールドカップ2027(W杯)の出場権を獲得したなでしこジャパン。開催国・オーストラリアとの決勝では、7万人を超える大観衆のアウェイの中、浜野まいかのスーパーゴールをしっかりと守り切り、1-0で勝利した。

 結果が求められる大事な大会で、6試合で29得点1失点と圧倒的な強さをみせての優勝は来年のW杯にもつながっていくだろう。

「自分たちは今正しい道を進んでいると思います。決勝戦に関していえば、難しいゲームで自分たちのやりたいことができない時間もあったが、W杯を考えると自分たちの良さを出せない相手は今後出てくる可能性がある。

 いろんな対戦相手がいると思うので、どうやって自分たちのスタイルを出していくか、自分たちの流れではないときにどうやって自分たちに流れを引き寄せるかが大事だと思います。選手たちは非常に強い覚悟、決意を持って、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたと思います」

 また、今大会では、準々決勝までの4試合で負傷離脱した石川璃音を除き、全選手がピッチに立ったが、それぞれの選手が役割を理解し、指揮官の起用に応えてみせた。

 ニールセン監督は「千葉玲海菜選手は素晴らしい活躍をしてくれたと思っています。また植木理子選手は得点王をとってくれた。2選手に関してはできるだろうなというのはわかっていましたが、こういった大会で結果を出してくれたことは非常に嬉しく思います」と活躍した選手をピックアップし、こう続けた。

「長谷川唯選手の活躍は本当に誇りに思いますし、熊谷紗希選手は本当に素晴らしい、チームを引っ張ってくれたなと思います。最後の2試合、準決勝、決勝に関していえば、浜野まいか選手が素晴らしいゴールを決めてくれたなと思っています」

 今後は4月にアメリカ女子代表と親善試合を行い、9月にはWEリーグ組を中心に臨むアジア競技大会が控えている。



 アジアカップ制覇によって、みえた課題と収穫をもって来年のW杯につなげていくつもりだ。

「準決勝までの最初の5試合に関しては自分たちが試合を支配できて、自分たちのプレースタイルが対戦相手にうまくフィットしたと思います。ただ、決勝戦ではなかなか支配的なゲーム展開にならなかった」と得た教訓は大きいようだ。

「それでも選手は愚直にやり続けて、“just do it! anyways”ということで、『それでもやる』、『とにかくできる』というところを非常に見せてくれたと思います。タフな試合や痛み、疲れもあったと思うが、『それでもできる』こと(を示してくれた)」

 なでしこジャパンの選手たちが、自身のインスタグラムで記していた「それでもやる」という言葉。体現したからこその言葉だったからなのか、言い聞かせるために記したのか。

 指揮官はその“just do it! anyways”という心構えを選手たちに植え付け、選手もそれにしっかりと応えていたように感じる。

「いくらトレーニングができていたとしても、最後の執念がないとなかなか勝ち切ることができない。今回は選手たちが執念を見せてくれたと思います。なでしこはパワフルですし、止められないような存在かなと。

 ただ、それは自分たちのプレーが上手くいっているときやそういった心構えをもっているときなので、いかに決意をもって戦うこと、そして、今後もそれを持ちながら、とにかくやり続けることをやっていきたいと思います」

 来年のW杯を見据え、戦術面はもちろん、細部までこだわりをもって今後も愚直にやり続けていくことを誓ったニールセン監督。世界一奪還へ向けた戦いはすでにはじまっている。

(取材・文:竹中愛美)

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【了】

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