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「安全を確保できない」イランのW杯不参加が現実味!?“敵対国”への渡航を全面禁止。該当試合の米国開催は事実上不可能に

text by 編集部 photo by Getty Images

イラン代表
ワールドカップ不参加の可能性が高まっているイラン代表【写真:Getty Images】



 ワールドカップ(W杯)2026に出場する予定のイラン代表だが、政治的理由により、本大会不参加の可能性が極めて高くなった。イランのスポーツ省が敵対的とみなす国への移動を禁止したと、英メディア『ロイター通信』が26日に報じている。

問題は悪化の一途。イラン代表はW杯に参加できるのか?

 今大会はカナダ・メキシコ・米国の三カ国共催となるため、グループステージ3試合においても各国を移動しながら戦うチームがある。

 しかし、イランにおいては全ての試合が米国開催であり、ベルギー、エジプト、ニュージーランドとの試合を同一国で実施する見込みだ。

 ただ、開催地が米国であることが、今回の問題を大きくしている。

 米国がイスラエルと共に2月28日、イランに対して大規模な軍事作戦を実施し、W杯開催国の一つである米国が紛争の当事国となった。

 それでも米国は安全を保障する義務があるが、米国のドナルド・トランプ大統領はSNSを通じ「イラン代表の出場は歓迎されるが、彼らの生命や安全にとって適切ではないと思う」とのコメントを残し、イランの反感を招いている。

 まさに大義名分を得たイラン側は、安全性の懸念を理由に米国開催からメキシコ開催に変更するよう国際サッカー連盟(FIFA)に要請。

 その要請をFIFAが却下したが、イランは依然としてW杯参加を望みつつ、開催地変更を訴え続けている。



 そして、同メディアによると「イランは、自国が敵対的と見なす国への代表チームおよびクラブチームの渡航を、当面の間禁止した。

 イランメディアが木曜日、スポーツ省の発表として報じたもので、措置の理由は選手の安全確保への懸念だ」という。

 同省は「イラン人選手およびチーム関係者の安全を確保できない、あるいは敵対的と見なされる国での代表・クラブチームの活動は、追って通知があるまで禁止する」と述べた。

 つまり、今回の騒動はW杯だけにとどまらないことを意味する。

 アジアサッカー連盟(AFC)も会場変更や日程変更など、様々な困難が待ち受けているかもしれない。

 例えば、イラン1部のトラークトゥール・サーズィーFCはUAE1部のアルアハリとAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で対戦する予定だが、敵対国と認識すれば、その移動を禁止することになる。

 問題は悪化の一途を辿っており、イランのW杯参加はますます不透明な状況となっている。

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