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「検証するのが一番」なでしこジャパンが指揮官不在で臨むアメリカ遠征のメンバー選考とは?「高いレベルでやっていかなければ」

text by 竹中愛美 photo by Editor
佐々木則夫ナショナルダイレクター

日本サッカー協会の佐々木則夫ナショナルダイレクター【写真:編集部】



 日本サッカー協会(JFA)は4月2日、アメリカ女子代表との3連戦に臨むなでしこジャパン(サッカー日本女子代表)のメンバー発表を都内で行った。ニルス・ニールセン監督が契約満了により、退任となったことを受けて、佐々木則夫ナショナルチームダイレクターがメンバー選考について語っている。

佐々木則夫ナショナルチームダイレクターがアメリカ遠征のテーマについて語る

 3月にAFC女子アジアカップを制覇したばかりのなでしこジャパン。来年ブラジルで開催されるFIFA女子ワールドカップ(W杯)の出場権を得て、FIFAランキング2位のアメリカ女子代表との国際親善試合に挑むところだった。

 その中でJFAは3月29日、臨時理事会でニルス・ニールセン監督との契約満了を決めた。W杯優勝を目指すうえで指導力不足が理由となり、今回のアメリカ遠征は狩野倫久コーチが監督代行を務める。
 
 佐々木則夫ナショナルチームダイレクターは会見で「ニルス監督が。コーチ陣と私も含めて、いろいろ議論した中でエントリーしています」とニールセン監督が今回の選考を行ったことを明かした。

 アジアカップのメンバー26人から今回は24人となり、石川璃音と成宮唯が外れたが、「W杯に向けてはまだ期間があります。様々な選考と国際親善試合等がある」と切り出し、こう続けた。

「今回は斬新、若い、新たにということよりも現状の力のもとに、強豪のアメリカとどう戦えるかを検証するのが一番だろう」と今のメンバーでどこまで戦えるかを見定める機会にしたいようだ。



 アメリカ遠征で掲げるテーマについて問われると、「とにかくもっと緻密にできる要素がまだまだあると思いますので、アプローチして達成してほしい」と狩野監督代行にはミーティングなどで要望を伝えるという。

「(アメリカを相手に)質の高い守備、質の高い攻撃ができるか、検証するにあたっては、自分たちの持っている力を出し切らないと検証にならないので、その辺はしっかりと取り組むように要望したいと思います」

 アジアカップでは試合の中で選手たちが自発的に考えて、修正していった試合もあり、確かな成長も見受けられるが、「ベースがやはりまだまだ高くなかった現実があると思います」と基準の低さを指摘した。

「アジアカップで優勝しましたけど、そんなに質の高いサッカーができていたのか。質の高いアメリカとやって、高いレベルでやっていかなければ、世界をとろうというようなアプローチはできないと思います。アメリカでも、結果だけでなくて、質を上げていくんだということに立ち返ってもらいたいと思います」

 アメリカ女子代表とのテストマッチは日本時間4月12日、15日、18日と過密日程で行われるが、監督不在の中、来年のW杯に繋がるような試合をどこまでできるのだろうか。

(取材・文:竹中愛美)

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【了】

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