ワールドカップメンバー発表前、最後のテストマッチとなったイギリス遠征を2連勝で締めくくったサッカー日本代表。限られた枠を巡る熾烈なサバイバルはここで一区切りを迎え、いよいよ最終メンバー発表に向けて注目が集まっている。大舞台への切符を掴み取るのは果たして誰になるのだろうか。26名のW杯メンバーを予想する。(成績は2日時点)[4/6ページ]
遠藤航(えんどう・わたる)

遠藤航【写真:Getty Images】
生年月日:1993年2月9日
所属クラブ:リヴァプール(イングランド)
日本代表通算成績:72試合4得点4アシスト
森保ジャパンで長年キャプテンを務めてきた遠藤航は、現在、怪我からの復帰に向けてリハビリに励んでいるが、本大会のメンバー入りに向けては支障はないとみられている。
しかし、現状では、佐野と鎌田大地のコンビがファーストチョイスとして定着しつつあり、遠藤にとっては厳しい競争環境となっている。
それでも、遠藤が持つ守備強度や危機察知能力、そして試合を締めるマネジメント力は、これまで幾度となく日本代表を救ってきた武器だ。
たとえ序列に変化があったとしても、経験豊富なボランチとしての価値が失われたわけではない。
コンディションを取り戻し、これまで通りのパフォーマンスを発揮できれば、ワールドカップの舞台でも再び重要な役割を担うはずだ。
鎌田大地(かまだ・だいち)

鎌田大地【写真:Getty Images】
生年月日:1996年8月5日
所属クラブ:クリスタル・パレス(イングランド)
日本代表通算成績:49試合12得点5アシスト
日本代表では主にシャドーとボランチの両ポジションで起用されてきた鎌田大地だが、ワールドカップ(W杯)本番に向けてはボランチとしての起用がより現実味を帯びてきている。
戦術理解度の高さと柔軟性を兼ね備える鎌田は、チームバランスを整える存在として、その重要性を増している。
森保一監督が理想とする素早い攻守の切り替えを体現できる選手の一人として、その役割は今後さらに重要になるだろう。
中盤の要としてピッチ全体をコントロールしながら、ワールドカップの舞台でどこまで影響力を発揮できるのか。
鎌田の出来がチームの完成度を大きく左右することは間違いない。
佐野海舟(さの・かいしゅう)

佐野海舟【写真:Getty Images】
生年月日:2000年12月30日
所属クラブ:マインツ(ドイツ)
日本代表通算成績:12試合0得点2アシスト
今や日本代表のボランチの軸として計算されている佐野海舟は、絶対的な主力のひとりとして、ワールドカップ(W杯)メンバー入りが確実視されている。
中盤における存在感は日に日に増しており、チームの守備強度を支える中核的な役割を担っている。
ひとたびピッチに立てば、卓越したボールハント力で相手の攻撃の芽を寸断し、そのまま一気にカウンターへとつなげる推進力を発揮する。
特にインターセプト時の出足の速さや予測の鋭さは群を抜いており、すでにワールドクラスと評しても差し支えないレベルにあるだろう。
田中碧(たなか・あお)

田中碧【写真:田中伸弥】
生年月日:1998年9月10日
所属クラブ:リーズ・ユナイテッド(イングランド)
日本代表通算成績:37試合8得点1アシスト
現在所属するリーズ・ユナイテッドでは、思うようなパフォーマンスを発揮できていない田中碧だが、日本代表においては依然として手元に置いておきたい存在の一人である。
クラブでの状況とは対照的に、代表では独自の価値を発揮できる選手と言えるだろう。
ボランチは激戦区であり、佐野海舟や鎌田大地、さらには遠藤航といった実力者がひしめく中で、序列的には一歩後れを取っているとも考えられる。
しかし、田中には彼らとは異なる明確な武器がある。
それが、ゴール前に入り込むセンスだ。中盤の選手でありながら、決定的な場面に顔を出す嗅覚に優れ、得点に直結する動きを自然に選択できる。
前回大会のスペイン代表戦で見せた勝ち越しゴールは、その象徴とも言えるシーンだった。大舞台で結果を残せる勝負強さは、チームにとって大きな魅力となる。
藤田譲瑠チマ(ふじた・じょえるちま)

藤田譲瑠チマ【写真:Getty Images】
生年月日:2002年2月16日
所属クラブ:ザンクトパウリ(ドイツ)
日本代表通算成績:8試合0得点2アシスト
昨年からようやくA代表に定着した藤田譲瑠チマは、直近の代表活動での起用状況を踏まえても、ワールドカップ(W杯)メンバー入りの可能性は十分だ。
限られた出場機会の中でも着実に評価を高めており、チーム内での立ち位置を確立しつつある。
ボランチとシャドーの両ポジションをこなせるユーティリティ性は大きな武器である。
守田英正が3月のイギリス遠征メンバーから外れた事実は、藤田にとっては追い風かもしれない。昨年までなら守田の方が上手だったが、今はその立場が逆転したという見方もできなくない。
自身初のW杯出場という大きな夢が近づいている。
久保建英(くぼ・たけふさ)

久保建英【写真:Getty Images】
生年月日:2001年6月4日
所属クラブ:レアル・ソシエダ(スペイン)
日本代表通算成績:48試合7得点17アシスト
1月に左足ハムストリングを負傷し、戦線離脱を余儀なくされている久保建英。それでも現地報道によれば回復は順調に進んでおり、近いうちに実戦復帰を果たす可能性も示唆されている。
コンディションが整えば、日本代表における重要なピースとして再び存在感を示すことになるだろう。
南野拓実が大怪我を負い、ワールドカップ(W杯)出場が不透明となる中、シャドーの一角として久保にかかる期待は一層高まっている。
前回大会では不完全燃焼に終わっただけに、今大会での巻き返しにかける思いは強い。
鈴木唯人(すずき・ゆいと)

鈴木唯人【写真:田中伸弥】
生年月日:2001年10月25日
所属クラブ:フライブルク(ドイツ)
日本代表通算成績:6試合0得点0アシスト
南野拓実が昨年末に大怪我を負い、本大会までに間に合うかどうか不透明な状況の中、シャドーの代役候補筆頭として浮上しているのが鈴木唯人だ。
鈴木は9月のアメリカ遠征に招集されたものの、結果を残すことができず、10月、11月の代表活動ではメンバーから外れる悔しさを味わった。
しかし、代表メンバー発表前最後のテストとなったイギリス遠征で再びチャンスを得ると、スコットランド代表戦でスタメンに抜擢。大一番で再びアピールの機会を手にした。
この試合では得点こそ記録できなかったものの、持ち前の推進力やアグレッシブなプレーで存在感を示した。
一方で、南野自身も本大会出場に向けて懸命なリハビリを続けており、復帰の可能性を完全に否定することはできない。
実績と経験を持つ南野が間に合うかどうかは、最終選考に大きな影響を与える要素となるだろう。
そのため、シャドーの一枠を巡る争いは最後まで流動的な状況が続くとみられる。
鈴木が勢いのまま滑り込むのか、それとも実績ある南野が復帰を果たすのか。最終的な判断は、本大会直前まで持ち越されることになりそうだ。
