サッカー日本代表は、2026 FIFAワールドカップ(W杯)優勝を目標に掲げ、それが決して夢物語とは思えないほどの成長を遂げている。その一方で、前回のW杯後、明らかに後退した代表チームも存在する。今回は、2022W杯出場国で、当時と比較して期待感が大きく薄れてしまったチームを紹介する。[3/5ページ]
ブラジル代表
カタールW杯成績:ベスト8
最新FIFAランキング:6位
FIFAワールドカップ(W杯)最多5度の優勝を誇るブラジル代表にとって、この4年間は王国のプライドが次々と打ち砕かれる屈辱の連続だった。
カタールW杯での準々決勝敗退後、チッチ監督が退任。後を継いだ暫定体制下で始まった2026年W杯南米予選は、まさに「暗黒期」の様相を呈した。
2023年10月に22年ぶりとなるウルグアイ代表戦の敗北を喫すると、続く11月にはコロンビア代表に史上初の黒星。さらに宿敵アルゼンチン代表にホームで敗れ、W杯予選における「ホーム無敗」という不滅の聖域まで崩壊した。
2024年夏のコパ・アメリカでもベスト8止まり。かつて対戦相手を震え上がらせたカナリア軍団の威圧感は、完全に失われた。
事態の打開を託されたのは、2025年5月に就任したカルロ・アンチェロッティ監督だ。セレソン史上初の外国人指揮官という決断により、チームは23大会連続のW杯出場権こそ手にした。
しかし、同年11月にはサッカー日本代表に史上初めて敗れるなど、名将をもってしても再建の道は険しい。
戦力的にも、以前ほどの圧倒的なものではない。
依然として豊富なタレントを擁するサッカー王国であることは間違いないものの、2023年10月にネイマールが前十字じん帯断裂の重傷で長期離脱してからというのも、“セレソンの太陽”たるスターが不在の印象は拭えない。
現在10番を背負うヴィニシウスにしても、W杯南米予選で2ゴールという凡庸な成績にとどまった。
稀代の名将は、1年という短期間で王国に「勝者の魂」を取り戻せるのか。世界がその手腕を注視している。

