イングランドを代表する名門クラブであるアーセナルは、FAカップを歴代最多の14回制覇するなど数々のタイトルを獲得してきた。長い歴史においてアカデミー出身の選手がクラブに与えた影響は大きく、アーセン・ヴェンゲルが監督に就任した初期から現在まで多くのクラブ生え抜きの選手がチームの主軸を担う存在へと成長している。今回は、21世紀以降に在籍した選手の中から厳選したアカデミー出身の最高傑作を紹介する。[3/5ページ]
MF:セスク・ファブレガス(スペイン)
生年月日:1987年5月4日
アーセナル通算成績:303試合57得点97アシスト
現在セリエAのコモの監督として手腕を発揮しているセスク・ファブレガスの現役時代は、アーセン・ヴェンゲル政権のアーセナルを象徴するような選手だった。
2003年9月にバルセロナから16歳でガナーズ(アーセナルの愛称)に移籍したスペイン人MFは、加入初年度の2003/04シーズンのリーグカップで当時のクラブ史上最年少デビューを飾った。
しかし、当時は正式なトップチームの一員ではなく、アカデミーの選手がプレーするセカンドチームで経験を積んだ。
そのため無敗優勝を成し遂げたプレミアリーグやベスト8に進入したUEFAチャンピオンズリーグ(CL)では出場機会を得ていない。
セスクがアーセナルの戦力として活躍し始めたのは、加入の2年目2004/05シーズンからである。
トップチーム昇格を果たし、開幕スタメンに抜擢されると、ヴェンゲル監督も「非常に知的で、ゲームを理解している」と評したサッカーIQの高さで瞬く間に中盤のキーマンとなった。
2008年には当時21歳という若さで主将に抜擢。正確無比なスルーパスでいくつものチャンスを演出し、スティーブン・ジェラードやフランク・ランパードら激戦区の中盤でPFAのプレミアリーグ年間ベストイレブンに2度選出された。
16歳までバルセロナに在籍していたため、厳密には生え抜きではないが、彼がトップチーム昇格後に残した衝撃は絶大なものだった。

