FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)の審判団から外されたソマリア人主審のオマール・アブドゥルカディル・アルタン氏が10日、母国ソマリアに帰国した。首都モガディシオのアデン・アデ国際空港には政府関係者やソマリアサッカー連盟関係者、同僚の審判員、地元住民らが集まり、同氏を歓迎した。イギリスメディア『BBC』が伝えている。
オマール・アブドゥルカディル・アルタン氏が帰国
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34歳のアルタン氏は、2025年にアフリカ年間最優秀主審に選出された実力者。ソマリア人として初めてワールドカップ本大会で笛を吹く予定だったが、アメリカ・マイアミ国際空港で入国を拒否され、大会審判団から除外された。
帰国後、アルタン氏は空港で歓迎を受け、「閣僚や議員、そして国民の皆さんに感謝したい。ここで受けた支援に加え、これからさらに多くの励ましを受けることになるだろう」と語った。
さらに、「全ては運命で決まっている。FIFAは私をしっかり支えてくれた。モガディシオに到着するまで連絡を取り続けてくれた」と感謝を示した。
そして、「皆さんに約束する。次のワールドカップでは私が主審を務める姿を見せる」と宣言。2030年大会での復帰を目標に掲げた。
『BBC』によると、空港には数百人が集まり、応援メッセージを書いた横断幕やアルタン氏の写真入り帽子を身に着けた人々も見られたという。歓迎の様子はSNSでも広く拡散され、同氏は母国で英雄的な扱いを受けている。
一方で、初のソマリア人W杯主審となるはずだった人物がアメリカへの入国を拒否されたことに対し、会場では怒りの声も上がっていたという。
アルタン氏は「今回の出来事で若者たちが祖国への希望を失ってはいけない。良くても悪くても、私たちは皆ソマリアの一員だ」と強調。「私はこれからも祖国のために立ち続ける。若者たちにも同じように歩み続けてほしい」と呼びかけた。
