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クロアチア代表にみる、世代交代の是非。日本代表は4年後をどう戦うべきか?

text by 編集部 photo by Getty Images
クロアチア代表ルカ・モドリッチ
クロアチア代表MFルカ・モドリッチ【写真:Getty Images】



 ポルトガル代表対クロアチア代表は、41歳のクリスティアーノ・ロナウドを擁するチームが2-1で勝利を収めた。クロアチアも負けず劣らず、選手の年齢に大きな懸念があった。平均年齢「30歳100日」は、決勝トーナメントでは1998年大会以来28年ぶりとなる高齢スタメン。黄金世代が今なお主力であり続けるクロアチアの姿は、4年後の日本代表が直面するかもしれない未来を映し出してもいる。

決勝トーナメント史上2番目の高齢記録


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 データサイト『Opta Analyst』によれば、ポルトガル戦でのクロアチア代表スタメンの平均年齢は30歳100日。同国が1998年大会の3位決定戦で記録した「30歳126日」に次ぐ、決勝トーナメント史上2番目の高齢記録だという。

 ルカ・モドリッチ(40)、イヴァン・ペリシッチ(37)、アンドレイ・クラマリッチ(35)ら2018年準優勝メンバーが今もスカッドに名を連ね、そこにルカ・スチッチ(23)ら若手が加わる形で「世代交代を急がず勝ち続ける」編成を維持してきた。

 さすがに寄る年波の影響は大きく、グループステージ初戦のイングランド戦では前半を2-2の折り返すも、後半に2点を奪われ4-2で敗戦。ポルトガル戦も惜敗と言って差し支えない内容だが、ゴール期待値では1.25対2.25と相手に上回られている。

 格上相手が相手でも臆せず戦えるのがクロアチアのストロングで、2022年のカタールW杯では準々決勝のブラジル戦でまさにその強みを示していた。120分では1-1で決着が付かず、PK戦の末に準決勝進出を果たした。同試合では20本のシュートを浴びながら、どうにか失点を最小限で抑えている。

 今回のポルトガル戦では相手チームがC・ロナウドを下げて活性化を図った一方、モドリッチやペリシッチはフル出場でホイッスルを聞いた。両者を代える理由もなかったが、4年前の彼らならば踏ん張り切れた可能性もある。



 翻って、今大会に臨んだ日本代表のメンバーは東京五輪世代が中心。2年前のパリ五輪経験者からの選抜はゼロだった。日本がW杯に初参戦した1998年のフランス大会以降、直近の五輪メンバーがひとりもスカッドにいない状況は、今回が初めてである。

 北中米W杯の日本代表26名の平均年齢は26.92歳。これは1986年以降のW杯優勝国平均(26.91歳)とほぼ一致する理想的な数字だ。だがポジション別に見るとDFが28.7歳と最も高く、FWが24.6歳と最も若い。

 内訳も、長友佑都(39)・谷口彰悟(34)・伊東純也(33)というベテラン勢と、後藤啓介・塩貝健人・鈴木淳之介ら21〜22歳の若手勢とに二極化している。
 
 もしこの26名が同じ顔ぶれのまま4年後を迎えたら、平均年齢は単純計算で30.92歳に達する。クロアチアが「稀有な例外」として記録した数字を更新してしまう計算だ。

 同国の「黄金世代を引き延ばす」戦略は幸運な例外だ。日本が目指すべきは、平均年齢が高水準に達する前に、計画的な若返りを進めることだろう。パリ五輪世代の藤田譲瑠チマを含め、有望株は多いはずだ。

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