ノルウェー代表はFIFAワールドカップ2026(北中米W杯)でブラジル代表を破り、史上初のベスト8進出を果たした。人口約550万人の国が世界屈指の強豪を撃破した背景には、約20年にわたる育成改革があると、英紙『ガーディアン』が9日に特集している。
ノルウェー代表の躍進の理由
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同メディアによると、ノルウェーのスポーツ統括団体「ノルウェースポーツ連盟(NIF)」は2007年、子どもたちがスポーツを楽しみながら成長できるよう、育成指針となる「子どもの権利」を改訂した。
このルールは加盟するすべてのクラブと指導者に適用されており、9歳までは地域内の試合のみを実施。試合結果や順位表、優勝なども設けられない。11歳になると地域大会への参加が認められるものの、順位付けやランキングは引き続き行われず、全国大会への参加も13歳以降に限られている。
また、育成方針の大きな特徴として「上達する権利」と「自由に競技を選ぶ権利」を重視。幼い頃から一つの競技に絞るのではなく、複数のスポーツを経験することが推奨されているという。
その代表例として挙げられたのがFWアーリング・ハーランドだ。同紙によると、ハーランドはサッカーだけでなく、ハンドボールや陸上競技、クロスカントリースキーにも取り組み、14歳で本格的にサッカーへ専念。幼少期に培った身体能力や動きが、現在のプレースタイルにも生きていると分析している。
さらに、FWアレクサンダー・セルロートもサッカーに加え、ハンドボールやスピードスケートを経験。父は1994年ワールドカップに出場した元ノルウェー代表選手、母はハンドボール選手というスポーツ一家で育ち、ハーランドと同様に複数競技を経験した末にサッカーの道へ進んだ。
『ガーディアン』は、幼い頃から勝利や結果を求めるのではなく、「スポーツを楽しむこと」を優先したノルウェー独自の育成方針が、現在の代表チームの躍進につながっていると伝えている。
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