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イングランド代表DFは“2試合出場停止”、米国FWの「トランプ・ルール」適用ならず 英紙は皮肉「FIFAはさらに長くした」

text by 編集部 photo by Getty Images
イングランド代表DFジャレル・クアンサー

【写真:Getty Images】



 FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)で、イングランド代表DFジャレル・クアンサーの出場停止処分が2試合に延長された。英紙『The Sun』は、イングランド側が米国代表FWフォラリン・バログンの処分停止時と同じような主張で異議申し立てを行ったものの、FIFAは処分を軽減するどころか「さらに長くした」と皮肉交じりに報じている。

米国FWの「トランプ・ルール」適用ならず


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 クアンサーはラウンド16のメキシコ代表戦で、ヘスス・ガジャルドへのタックルにより一発退場。通常、W杯でのレッドカードは自動的に1試合の出場停止となるが、FIFA規律委員会はこのプレーを深刻な反則行為と判断し、クアンサーに2試合の出場停止を科した。

 同紙によると、イングランドサッカー協会(FA)は、クアンサーの退場判定を巡ってVARの使用方法が適切ではなかったと主張していたという。トーマス・トゥヘル監督も判定に不満を示しており、主審に提示された映像がタックルの静止画だったことを問題視していたと伝えられている。

 しかし、結果は“救済”どころか逆方向だった。『The Sun』は、イングランドが米国代表FWバログンのケースと同じ論理を使おうとしたと報道。「トランプ・ルールを使おうとしたが処分を延長した」と前置きし、米国の特別扱いは、イングランドには適用されなかったと強調している。



 バログンはラウンド32のボスニア・ヘルツェゴビナ代表戦で退場処分を受けたが、その後、出場停止処分は猶予され、ラウンド16のベルギー代表戦に出場可能となった。英紙は、ドナルド・トランプ米大統領による介入がFIFAの判断につながったと伝えており、この決定はサッカー界で大きな波紋を呼んだ。ベルギー側が法的措置を検討する騒動にも発展している。

 一方で、クアンサーの場合は真逆だった。『The Sun』は、バログンが「同じ反則」で処分を猶予されたにもかかわらず、FIFAはクアンサーの処分に「1試合を追加した」と強調。イングランドにとっては、バログンの前例を持ち出したはずが、むしろ痛恨の“倍増処分”を食らった形だ。

 FIFAはバログンの処分猶予について、規律規定に基づく判断だと説明している。一方で、UEFAはこの決定を大会の公平性を損なうものとして批判しており、FIFA側はUEFAに「偽善」と反論するなど、騒動は拡大している。バログンは救われ、クアンサーは重くなった。W杯終盤戦を前に、FIFAの処分判断は再び大きな火種となっている。

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