FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)は準々決勝を迎え、ベスト8に勝ち残った全チームが4バックを採用している。イタリア紙『ラ・ガッゼッタ・デッロ・スポルト』が、この事実を現代サッカーの潮流を象徴するものとして取り上げ、「ワールドカップは4バックで勝つ時代」と分析した。
ベスト8全チームが4バックを採用
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同紙によれば、1994年以降、3バック(あるいは5バック)を採用してワールドカップを制したのは、エジミウソン、ルシオ、ホッキ・ユニオールを並べた2002年ブラジルだけだという。それ以外の優勝国はすべて4バックであり、UEFAチャンピオンズリーグ王者の傾向とも一致するようだ。
今大会で最初から最後まで3バックを採用していたのは、韓国、チェコ、チュニジア、ヨルダン、パナマ、ウズベキスタン、日本の8チームだけだ。オーストラリアのように可変システムを用いた国もあれば、南アフリカ、コンゴ、クロアチアのように3バックで始めて4バックへ変更したチームもあった。
もっとも、現代では「3バック」「4バック」という単純な分類だけでは語れない。5バックを採用するチームでも、攻撃時にはセンターバックが中盤へ押し上がり、ウイングバックが高い位置を取る。一方、4バックのチームも片方のサイドバックが攻撃参加するため、実際には「3.5バック」のような形でプレーするケースが珍しくない。守備時と攻撃時でシステムを柔軟に変化させることが、現在のトレンドとなっている。
今大会で最も多く採用されているシステムは4-2-3-1。トップ下を置きながらも、従来の司令塔とは異なり、中盤まで下がって攻守をつなぐ役割が求められる。フランスではミカエル・オリーズが中央へ移って攻撃を活性化させ、イングランドではジュード・ベリンガムがドリブル、得点力、ゲームメークを兼ね備えた現代型の「10番」として機能。トーマス・トゥヘル監督の下で、ハリー・ケインとの連係はチーム最大の武器となっている。
一方、スペインは4-3-3と表記されるものの、実際はラミン・ヤマル、ミケル・オヤルサバル、ダニエル・オルモ、アレックス・バエナの4人が高い位置を取る攻撃的な布陣を形成。アルゼンチンも名目上は4-4-2ながら、リオネル・メッシを最前線に置き、レアンドロ・パレデス、エンソ・フェルナンデス、ロドリゴ・デ・パウル、アレクシス・マク・アリステルという4人のセンターハーフが中盤を支配するなど、各国ともシステム以上に選手の役割を重視した戦い方を見せている。
ノルウェーは、非常に魅力的な4-3-3を披露している。マルティン・ウーデゴールが縦方向に動きながら、往年のレジスタのようにゲームを支配する。おそらく史上最強のノルウェー代表を率いるストーレ・ソルバッケン監督は、決して平凡な指揮官ではない。
日本が採用したシステムは3バックで、世界のトレンドからは外れていた。ベスト32で終わった要因は、システムにもあったのだろうか。
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