
ベルギー代表GKティーボ・クルトワ【写真:Getty Images】
FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)準々決勝、スペイン代表対ベルギー代表が行われ、スペインが16年ぶりベスト4に駒を進めた。この試合の勝敗を分けたプレーは、ほんの一瞬のものだった。
ティーボ・クルトワの存在の大きさ
前半1-1で折り返し、後半どちらが勝ち越してもおかしくない展開の中、71分ベルギー代表にアクシデントが起こった。
レアル・マドリードで活躍する絶対的守護神のティーボ・クルトワの負傷だ。それにより、残りの時間は今大会初出場のセンヌ・ラメンスがゴールマウスを守ることとなった。
するとその17分後、ベルギー代表は勝ち越しを許す。
スペイン代表DFパウ・クバルシが意表を突くミドルシュートを放つと、ラメンスがキャッチしようとするも、こぼしてしまい、それをミケル・メリーノに押し込まれてしまう。
たった一瞬、たった一つのミスが、勝負の行方を決めることとなった。
サッカーの世界に“タラレバ”は存在しないが、「もしクルトワだったら…」、キャッチもしくは正確な方向にボールを弾いていたのではないかと思ってしまう。
データサイト『SofaScore』によるとクルトワはこの試合、ベンチに下がるまで枠内シュートを8本浴び、そのうち4本をセーブ。それ以外にもクロス対応などの処理も完璧にこなしていた。
それもあって、スペイン相手に1失点で抑え、後半に入っても何本もピンチを救い、1-1のまま試合を運ぶことができていた。
もちろんクバルシのシュートは強烈かつ意外性のあるボールだったため、ラメンスにとって簡単な処理ではなかったとは思うが、このようなミスを見ると、当たり前に感じていたクルトワのセービングが当たり前ではなかったと改めて感じさせられる。
いかにベルギーがクルトワに救われていたのかを実感させられたのではないだろうか。
今年34歳になった絶対的守護神。代表引退は明確に宣言してはいないが、そう遠くないことは確か。
世代交代についてささやかれることの多いベルギーは、クルトワの後釜を真っ先に考える必要があるかもしれない。
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