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スペイン代表に圧倒的スターはいない。それでも…フランス代表を明確に上回っていたこととは?【北中米W杯コラム】

フランス代表に勝利して決勝進出を果たしたスペイン代表
フランス代表に勝利して決勝進出を果たしたスペイン代表【写真:Getty Images】



 FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)準決勝で、スペイン代表はフランス代表を2-0で下し、決勝進出を決めた。大会屈指の攻撃力を誇るフランスを相手に、ラ・ロハは組織力と柔軟性で完全に上回り、盤石の勝利を手にした。疑問の声もあったルイス・デ・ラ・フエンテ監督の采配、そして個々の選手の成長が結実したスペインは、2010年以来となる世界一まであと一歩に迫っている。(文:佐藤彰太)[2/2ページ]

現在のスペインの最大の武器

スペイン代表
スペイン代表【写真:Getty Images】


 派手な試合を演じてきたフランスとは対照的に、スペインは大会を通じて堅実な戦いを続けながら、着実に勝ち上がってきた。

 ペドリやヤマルは、バルセロナで見せる圧倒的なパフォーマンスと比べると、やや物足りなさを感じさせる試合が続く。それでもチームとしての完成度を高め、気づけば決勝の舞台までたどり着いている。

 このチーム最大の強みは、絶対的な1人のスターに依存していない点だ。ヤマルは間違いなく中心選手の1人だが、フランスにおけるエンバペ、アルゼンチンにおけるリオネル・メッシのように、チーム全体が特定の選手に委ねられているわけではない。

 試合ごとに異なる選手が主役となり、勝利に導く。それこそが、現在のスペインが持つ最大の武器と言えるだろう。

 大会前に不安視されていた守備陣も、蓋を開けてみれば大きな強みへと変貌した。ここまでわずか1失点という安定感を誇る堅守は、スペインの決勝進出を支える大きな要因となっている。

 2010年南アフリカ大会以来となる優勝まで、あと一つ。

 過去3大会はいずれもベスト16の壁すら越えられなかった悔しさを胸に、再び世界の頂点を目指すラ・ロハの歓喜の瞬間を、是非ともこの目で見届けたい。

(文:佐藤彰太)

【著者プロフィール:佐藤彰太】
1997年兵庫県生まれ、広島育ち。2025年よりフットボールチャンネル編集部に所属。2011-12シーズンのUEFAヨーロッパリーグ決勝でラダメル・ファルカオのプレーに心を奪われて以来、アトレティコ・マドリードのファンとなり、そこからラ・リーガの世界に深く魅了される。これまでの現地観戦は恐らく30試合以上に及ぶ。現地での交流を通じて、ラ・リーガ複数クラブと関係を築き、元アルゼンチン代表MFエベル・バネガと食事を共にしたほか、元スペイン代表DFセルヒオ・ラモスとも親交を深めるに至った。なお、スペインの空気を吸った瞬間に人格が変わると周囲から評されており、前世はスペイン人であることが有力視されている。

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