W杯決勝ハーフタイムショー【写真:Getty Images】
FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)決勝、スペイン代表対アルゼンチン代表の一戦で、W杯史上初となる本格的なハーフタイムショーが行われた。豪華出演陣が注目を集めた一方、海外メディアからは皮肉交じりの反応も出ている。
スペイン代表対アルゼンチン代表
ショーにはマドンナ、BTS、ジャスティン・ビーバーらが登場。さらに、マペッツ、元ブラジル代表のロナウジーニョ氏、ロナウド氏も加わるなど、サッカーの決勝とは思えないほどエンタメ色の濃い内容となった。
米メディア『The Athletic』は、マドンナがロナウジーニョ氏、ロナウド氏とともに車で登場した場面について「熱に浮かされた夢のようだ」と表現。日本語にすれば、「まるで悪夢のような、現実離れした光景」といったニュアンスだ。さらに、マペッツが「Seven Nation Army」を披露した場面には「質は高いが、同時にシュール」と反応している。
英紙『The Guardian』も、ハーフタイムショーの必要性に疑問を投げかけた。同紙は「W杯決勝にハーフタイムショーは必要なのか」と題し、米国のファンが大イベントにはショーを求めるという考え方を皮肉った。NBAファイナルやワールドシリーズにもハーフタイムショーはないと指摘し、「サッカーがNFLではないことこそ、多くの米国人にとって魅力だ」とも論じている。
また同紙は、ショー全体が25〜30分に及び、実際の演奏は約11分で、残りはステージ設営と撤去に使われると説明。選手の筋肉が冷えることによる負傷リスクを懸念しつつ、「良い点は、ジャスティン・ビーバーの歌を約90秒聴けることだ」と皮肉った。また、現地で観戦している記者は「迫力はない」と厳しい言葉を続けている。
FIFAにとっては新たな商業演出の象徴となったハーフタイムショー。しかし、世界一を懸けた決勝の途中に米国式エンタメを持ち込む試みには、違和感を覚える声も少なくなさそうだ。