試合後にユニフォームを交換した(写真左から)横浜F・マリノスの三井寺眞と福島ユナイテッドFCの三浦知良【写真:Getty Images】
福島ユナイテッドFCは8月26日、天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会2回戦で横浜F・マリノスと対戦し、1-0で敗れた。59歳のFW三浦知良はベンチ入りしたものの出場機会はなく、16歳のMF三井寺眞との43歳差対決も実現しなかった。試合後、三浦はマリノスとの一戦を振り返り、「良いゲームをしてもやっぱり勝たなければ意味がない」と悔しさをにじませた。
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天皇杯で立ちはだかってきた名門「きょうは本当に勝ちたかった」
福島ユナイテッドFCはJ1の横浜F・マリノスを相手に前半はボールを保持する時間帯もあり、幾度となくマリノスゴールに迫った。
ところが、35分に先制を許してからはなかなかゲームを優位に進められず、最後まで追いつくことができなかった。
ベンチから試合を見届けた三浦知良は、序盤の戦いぶりを評価しつつも、結果を求めた。
「特に最初の15分は僕らのペースで、その15分の間に先制できていたらちょっと違ったかなと。徐々にマリノスの方もちょっとポジションを変えてきて、こっちのやり方にない、相手の勢いになっていきました。
時間が経つにつれて、チームとして、かなりやりたいことはできたんじゃないかなと思います」
一方で、福島はリーグ戦で3連敗中。三浦は「良いゲームをしながらも3連敗して、きょうも良いゲームをしながらも負けた」と現状を見つめ、「良いゲームをしてもやっぱり勝たなければ意味がない。こういうゲームも、良いゲームをしたときこそ勝たなきゃいけない」と語った。
三浦にとって、マリノスは天皇杯で何度も立ちはだかってきた相手だ。日産時代から天皇杯のタイトルを獲得してきた名門で、読売クラブに所属していた三浦自身も決勝で2度対戦し、2度とも敗れている。
「常に天皇杯では僕の前に立ちはだかってきたチームなので、きょうは本当に勝ちたかったですけどね。本当に残念でした」
この日は出場機会がなく、注目された16歳の三井寺眞との対決も実現しなかった。それでも試合後には三井寺と握手を交わし、言葉を送ったという。
「今持っている情熱、そういうものを失わずにこれからも頑張ってくださいという言葉を言わせてもらいました」
また、試合前にはマリノスを率いるスティーブ・コリカ監督とも再会。現役時代にシドニーFCでともにプレーして以来、約20年ぶりの再会だった。
「きょうこの場で会えて、とても嬉しいと伝えました。シドニーで一緒にプレーした後、20年近く会ってなかったので、しっかり挨拶をしなければいけないなと思っていた。挨拶できてよかったです」
福島は中2日でリーグ戦を迎える。三浦は「まず1勝、3ポイントはホームで絶対勝ち取りたい」と力を込めた。
「きょうの試合はとても重要だったので。1-0で負けてしまって残念なんですけど、これをどういうふうに悔しさをリーグ戦につなげていくかが大事じゃないかなと思います」
天皇杯での敗戦を糧に、福島はリーグ戦での連敗脱出を目指す。
(取材・文:竹中愛美)
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