
コミュニティシールドを制したアーセナル【写真:Getty Images】
プレミアリーグ王者のアーセナルは、今夏の移籍市場でも大きな存在感を見せた。昨夏ほど多くの選手を加えてはいないが、確かな質を備えた選手を獲得した。そこにはどのような意図があり、今夏の補強はチームの課題を解決するものだったのか。「獲得」「放出」「計画性」「バランス」「コスパ」の5項目を各20点、計100点満点で採点する。(文:安洋一郎)[2/2ページ]
アーセナル、補強総合評価
今季のアーセナルの補強診断は「A評価」とした。
「獲得」においては先述した通りだ。即戦力を効果的に加え、「質」と「量」の両面でスカッドの厚みを増すことができた。すでに完成された選手を獲得したことを踏まえても、今後数シーズンで黄金期を築くという確かな野心がうかがえる。
一方の「放出」においても、今季のアーセナルは成果を残しただろう。退団に至るまでのクラブ側の対応は物議を醸したが、マルティネッリをクラブ史上最高額となる7000万ユーロの移籍金で放出できたことに加え、高給を受け取るガブリエウ・ジェズスもスカッドから整理できた。戦力面だけでなく、給与総額の適正化という意味でも、今夏の放出戦略は評価できる。
現在のアーセナルは、完成度の高い選手を揃えていることもあって人件費の高騰が続いている。同時にクラブの収益も増えているのは事実だが、長期的にスカッドを維持するために高額で選手を売却するというプロセスは重要だ。
ペップ・グアルディオラ体制のマンチェスター・シティや、ユルゲン・クロップ体制のリヴァプールも、高額での選手の放出があってこその長期政権と黄金期だった。そういった視点から見ても、マルティネッリやジェズスとの別れは、チームの新陳代謝を促す重要なポイントになるだろう。
マイナスを挙げるのであれば、層が薄い一部のポジションに選手を加えられなかったことぐらいだろう。それでも、今季のアーセナルがプレミアリーグとCLの優勝を狙うに十分なスカッドを手にしたことに疑いはない。
(文:安洋一郎)
【著者プロフィール:安洋一郎】
1998年生まれ、東京都出身。高校2年生の頃から『MILKサッカーアカデミー』の佐藤祐一が運営する『株式会社Lifepicture』で、サッカーのデータ分析や記事制作に従事。大学卒業と同時に独立してフリーランスのライターとして活動する。現在は『フットボールチャンネル』をはじめ複数のwebメディアや欧州名鑑などに寄稿。12歳からアストン・ヴィラを応援し、プレミアリーグを中心に海外サッカー全般を追っている。Xアカウント:@yoichiro_yasu
アーセナル|選手一覧(メンバー)・成績・移籍情報・基本フォーメーション【2026/27】
プレミアリーグ2026/27|試合日程・結果・順位表・得点ランキング・日本人選手・移籍情報
プレミアリーグ歴代優勝チーム一覧|優勝回数ランキングと過去の王者【2025/26最新】
【了】

