コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)準決勝1stレグ、アトレティコ・マドリード対バルセロナの試合が現地時間12日に行われ、バルセロナが0-4の敗戦を喫した。バルセロナは無得点に終わったが、19歳のスペイン代表DFパウ・クバルシがゴールネットを揺らしたシーンがある。それが本当にオフサイドだったかどうか、スペイン紙『カデナ・セール』が12日に検証した。
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テクノロジーは万能ではない?
問題の場面は52分に発生した。
バルセロナがペナルティーエリア付近でフリーキックを獲得すると、パスを繋いで最後にフェルミン・ロペスがシュートを放つ。
ボールがロベルト・レヴァンドフスキに当たって跳ね返り、こぼれ球を拾ったクバルシが右足でゴールに流し込んだ。
ようやく1点を返したかに思われたが、オフサイドの判定が下ってしまう。
ただ、微妙な状況だったため、改めてビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)で確認されることになった。
しかし、スムーズにはいかず、約6分間も検証に時間が費やされることになる。
そして、最終的にゴールではないとの決断が下された。
ラジオ番組『エル・ラルゲロ』に出演した元審判員で審判専門家でもあるイトゥラルデ・ゴンサレス氏は「何が起こったかというと、テクノロジーの不具合だ。
SAOT(半自動オフサイド・テクノロジー)が、多くの選手が密集している状況で機能しなかったのは、今回が初めてではない。
そのため、手動で対応することになった。
選手が密集していると、このシステムはテクノロジーである以上、エラーが起きやすい。
最後尾の身体の位置を描こうとしても、コンピューター上で正しく表示できなかった」と説明。
続けて「オフサイドはレヴァンドフスキではなく、クバルシの位置だ。
レヴァンドフスキがボールに触れた瞬間を基準にラインを引き、マッテオ・ルッジェーリとクバルシの足を基準に線を引いた。
彼らの足の位置はわずか1ミリか0.5ミリしか離れていなかったにもかかわらず、両選手の足の位置でラインを引いたのだ」と述べている。
つまり、引かれたラインを基準にすればクバルシは明確にオフサイドの位置にいることが判明するという。
CTA(審判技術委員会)の公式見解においても、システムは実際に不具合を起こし、そのエリアで密集していた複数の選手の骨格データを誤認識していたことが明らかになっている。
システムの再調整を何度か試みても正確に判定できず、最終的にはプロトコルに従い、手動でラインを引く判断が下された。
その結果、ゴールは認められるべきではないと結論づけられ、クバルシの得点は幻となっている。
