
上田綺世【写真:Getty Images】
LOSCリールに加入した日本代表FW上田綺世が、新天地で最高のスタートを切った。現地時間3日に行われたリーグ・アン第3節のトゥールーズ戦で途中出場すると、わずか15分後に決勝ゴール。加入前には現地で辛辣な評価も飛び出していた中、いきなり結果で“回答”を示した。
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デビューからわずか15分で決勝弾
上田は8月31日、フェイエノールトからリールへの完全移籍が正式発表された。昨季のエールディヴィジでは31試合25得点を記録して得点王に輝き、今季も開幕から4試合3得点と好調を維持したままフランスへ渡っている。
リール公式も加入発表時、上田を「欧州と国際舞台で実績のあるフィニッシャー」と高く評価していた。
そして加入後最初の試合となったトゥールーズ戦で、早くも結果を残した。
0-0で迎えた57分、ダヴィデ・アンチェロッティ監督は元フランス代表FWオリヴィエ・ジルーに代えて上田を投入。
すると73分、ロマン・プローの折り返しに反応した上田がゴール前へ飛び込んだ。最初のシュートはGKマティス・ニフロールに防がれたものの、すぐさま起き上がり、浮いたボールを頭で押し込んだ。得点はそのまま決勝点となり、リールが1-0で勝利した。
リール専門メディア『Le Petit Lillois』は、上田が限られたチャンスをものにしたことを評価。新加入選手たちが早くも効果を発揮しているとして、上田のデビュー弾をポジティブに取り上げている。
だが、上田のリーグ・アン挑戦をめぐっては、加入直後から決して好意的な声ばかりが上がっていたわけではない。
「ルポールより劣る」加入直後に飛び出した辛辣評価
『Le Petit Lillois』は9月1日、上田がどのようなストライカーなのかを紹介する特集記事を掲載。その中で、エールディヴィジを追う識者「Enzo」の見解を紹介している。
同氏は上田について、得点や数字によって存在感を示すタイプのストライカーだと分析。
そのうえで、昨季のリーグ・アン得点王FWエステバン・ルポールと比較し、「ルポールに似ているが、かなり劣り、計算できる要素も少ない」と厳しい評価を下した。
その背景には、フェイエノールト加入後の苦戦がある。
上田は2023年にフェイエノールトへ加入したものの、当初はサンティアゴ・ヒメネスの控えという立場だった。同記事では、最初の2シーズンについて、期待得点(xG)を下回る時期もあり、識者から「平均以下のフィニッシャーだった」と評されている。
しかし、ヒメネスの退団後に主力へ定着した昨季は状況が一変。リーグ戦で25得点を挙げ、エールディヴィジ得点王に輝いた。
それでも同識者は、オランダで残した数字をフランスでも再現できるかについて疑問を呈し、「リーグ・アンで25点を取れる9番ではない」と予想していた。記事も上田の獲得について「賭け」と表現している。
もちろん、デビュー戦の1得点だけですべての疑問を払拭したとは言えない。
加入直後から厳しい見方が示されているように、現地の評価は決して甘くない。だからこそ、上田にとって何より重要なのはピッチ上で結果を示し続けることだろう。
まずはデビューからわずか15分で決勝点という最高の“回答”を示した上田。ここからゴールを積み重ね、その評価をさらに覆していくことができるだろうか。
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