上田綺世【写真:Getty Images】
フランス・リーグアンのリールに加入した日本代表FW上田綺世について、オリヴィエ・レタン会長が獲得に至るまでの舞台裏を明かした。当初は「獲得できるとは思っていなかった」というほど実現が難しい補強だったが、状況が一変して移籍が成立。そして上田は現地時間3日のトゥールーズ戦で新天地デビューを飾ると、途中出場から決勝ゴールを記録した。フランス紙『L’Équipe』は「夢のデビュー」と伝えている。
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「獲得できるとは思っていなかった」
上田は8月31日、フェイエノールトからリールへ完全移籍した。移籍金は約1500万ユーロ(約27億7500万円)と報じられている。しかし、レタン会長によれば、当初はリールにとって簡単に手を出せる金額ではなかったという。
現地メディア『Le Petit Lillois』によると、レタン会長は「1週間前には、今日ここで上田を紹介できるとは思っていなかった」と告白。さらに「3週間から1カ月前には要求された金額を提示することができなかった。経済的には当初、我々の範囲外で、私には実現不可能にさえ思えた」と振り返った。
その状況を変えたのが、FWマティアス・フェルナンデス=パルドのニューカッスルへの移籍だった。リールは同選手を6500万ユーロで売却。資金面で余裕が生まれたことで上田獲得が現実的となり、交渉をまとめた。
レタン会長は上田について「すぐに結果を出せるトップレベルのストライカーが必要だった」と説明し、「得点力、フィニッシュ能力」を評価。さらにトゥールーズ戦前には「彼は試合の状況を打開できる選手だ」と期待を寄せていた。
すると、上田はその言葉に即座に結果で応えた。0-0で迎えた57分から途中出場すると、73分にゴール前でこぼれ球へ反応し、頭で押し込んで先制点を記録。これがそのまま決勝ゴールとなり、リールを1-0の勝利へ導いた。
『レキップ』は現地時間4日、「リールでの初戦から得点、上田綺世の夢のデビュー」と題して、レタン会長が試合前に語っていた「状況を打開できる」という言葉を改めて紹介。「これほど的確に言い当てるとは本人も思っていなかっただろう」とし、上田が会長の期待通りの活躍を見せたことを強調した。
上田自身も試合後、「クラブは僕を獲得するために多くのものを与えてくれた。最初の試合ですぐに恩返しできてうれしい」とコメント。『Le Petit Lillois』は、当初は獲得が困難だった経緯を振り返りながら、トゥールーズ戦を見る限り「彼をチームに迎えることができて良かったのは確かだ」と評価している。
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