【写真:Getty Images】
イタリア・セリエA第4節、ヴェネツィア対フィオレンティーナの試合が現地時間11日に行われ、フィオレンティーナが4-2で勝利した。開幕3連敗を受けて監督交代に踏み切ったチームは、パオロ・ヴァノーリ監督の復帰初戦で今季初勝利。異例の“出戻り人事”がいきなり結果につながった。
約60年ぶり敵地勝利で今季初白星
フィオレンティーナは22分にアコル・アダムスに先制点を許したものの、29分にフランコ・マスタントゥオーノが同点弾。そのわずか1分後にもマスタントゥオーノが決めて逆転すると、66分にはマテオ・ペジェグリーノが追加点を奪う。84分にはマスタントゥオーノがハットトリックを達成。終盤に1点を返されたものの4-2で逃げ切った。
フィオレンティーナは開幕からローマに0-4、フロジノーネに0-3、トリノに1-2と3連敗。わずか1得点9失点で最下位に沈み、今夏に就任したファビオ・グロッソ監督を就任から3か月足らずで解任した。
そこでクラブが呼び戻したのが、昨季途中からチームを率いてセリエA残留に導いたヴァノーリ監督だった。クラブは6月に同監督との契約を更新せず、新シーズンはグロッソ監督に指揮を託すことを決断。しかし、そのグロッソ監督を開幕3試合で解任し、わずか約3か月でヴァノーリを再び呼び戻す異例の人事となった。
そして、その判断は初戦から結果に結びついた。現地メディア『Viola News』は「フィオレンティーナが勝利し、内容でも納得させる。ヴァノーリ効果!」と復帰戦を高く評価。ハットトリックを達成したマスタントゥオーノについても、先制された苦しい時間帯に試合をひっくり返したパフォーマンスを称賛している。
さらに、この勝利は記録の面でも大きな意味を持つ。セリエA公式によると、フィオレンティーナがリーグ戦でヴェネツィアの本拠地スタディオ・ピエル・ルイジ・ペンツォに勝利したのは、1966年10月9日の6-2が最後。その後は同地で5連敗しており、今回の勝利はセリエAでは約60年ぶりとなった。
昨季チームを残留へ導きながら一度はクラブを去り、わずか約3か月で再びフィレンツェへ戻ってきたヴァノーリ監督。開幕3試合で1得点しか奪えなかったチームが、復帰初戦では一気に4得点を記録した。“出戻り指揮官”の再登板は、最悪のスタートを切ったフィオレンティーナに早くも大きな変化をもたらしている。