
来年3月からA代表の指揮を執ることが決まっている、U-21日本代表の大岩剛監督【写真:Getty Images】
U-21日本代表は9月30日、アジア競技大会準決勝でU-21ウズベキスタン代表と対戦し、1-1からPK戦を9-8で制した。大岩剛監督率いる年代別日本代表は、これでアジアの主要大会で4大会連続の決勝進出。今大会でも目を引くのが、大会を通して多くの選手を使う大胆なマネジメントだ。
ベスト4でも際立つ大胆なターンオーバー
U-21日本代表はアジア競技大会準決勝でU-21ウズベキスタン代表と対戦し、1-1からPK戦を9-8で制した。準々決勝の北朝鮮戦に続いて苦しい試合となったが、決勝への切符をつかんだ。
U-21日本代表を率いる大岩剛監督は、今大会、大胆に先発を入れ替えている。第2戦は前戦から7人、第3戦は8人、準々決勝は9人を変更。そして準決勝では、北朝鮮戦から先発11人を総入れ替えした。準決勝までに、登録23人のうち22人が一度は先発している。
ベスト4の他国と比べても、その振り幅は大きい。準々決勝から準決勝にかけて、ウズベキスタンの先発変更は1人、中国と韓国は3人。日本の「11人変更」は際立っていた。
こうした起用法は今大会に限ったものではない。今年1月に優勝したAFC U23アジアカップでも、第3戦では前戦から8人、準々決勝では第3戦から9人を入れ替えた。決勝トーナメントに入ってからも相手に応じて組み合わせを変え、中国との決勝を4-0で制している。
大岩監督は、一部の選手だけで大会を戦うのではなく、さまざまな選手を起用しながら、結果も残してきた。アンダー世代の代表であることを考えれば、多くの選手に国際大会の経験を与えることには、目の前の勝敗とは別の意味もある。
もちろん、大胆なターンオーバーがすべて良い方向に働いているとは言い切れない。
今大会の日本は、チームとして何を軸に戦うのかが見えにくい時間もある。
北朝鮮戦では最後まで主導権を握り切れず、ウズベキスタン戦も先制を許し、安定した内容を見せたとは言い難い。先発を大きく入れ替えることとの因果関係は断定できないが、戦い方の一貫性という点では課題も残る。
それでも、チーム全体が大きく崩れたり、途中から入った選手がゲームに入り切れないまま終わるような場面は、それほど目立たない。ウズベキスタン戦でも、後半に横山夢樹、大関友翔らを投入すると、攻撃は徐々に活性化した。
先発する、途中から入る、次の試合ではベンチに回る。その繰り返しの中で、それぞれの選手が大会のリズムから完全に離れないようにする。それは大岩監督が短期決戦で積み重ねてきたマネジメントの一つなのかもしれない。
2023年アジア競技大会、2024年U23アジアカップ、2026年U23アジアカップ、そして今大会。内容が常に安定していたわけではない。それでも、大岩監督はアジアの舞台で4大会続けて決勝にたどり着いた。
明確な「ベスト11」を固定するのではなく、多くの選手を使いながら大会を勝ち残る。そのやり方には課題も見えるが、短期決戦で結果を残し続けていることもまた事実だ。
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