
中盤で球際の強さを見せた日本代表MF佐野海舟【写真:Getty Images】
日本代表MF佐野海舟が、またしても中盤で圧巻の存在感を放った。エクアドル戦ではインターセプト、タックルの2項目で両チーム最多を記録。南米の強豪を相手に際立った“奪取力”は、直近の代表戦や所属クラブで続く好調ぶりをそのまま映し出している。
圧巻のパフォーマンス
日本代表は1日、キリンカップサッカー2026でエクアドル代表と対戦した。90分を0-0で終えると、PK戦を5-4で制した。互いに強度の高いプレーを見せた一戦で、日本の中盤でひときわ存在感を放ったのがMF佐野海舟だ。
田中碧とともに中盤に入った佐野は、86分に塩貝健人と交代するまでプレー。攻守が入れ替わる展開の中でも要所で相手の攻撃の芽を摘み、その活躍は試合後のスタッツにもはっきりと表れている。
データサイト『Offside Scores』によると、佐野はインターセプト6回、タックル4回を記録。いずれも両チーム最多だった。
なかでも際立つのがインターセプトだ。日本全体のインターセプト数は19回。そのうち佐野一人で6回を記録しており、チーム全体の約3分の1を占めている。次点の瀬古歩夢は4回、堂安律は3回だった。オープンな展開も多かった中で、流れを日本に引き寄せるようなプレーが印象的だった。
2026 FIFAワールドカップでベスト32に進出したエクアドルを相手にしても、そのボール奪取能力は健在だった。フィジカル能力に優れた選手をそろえる南米の強豪を前にしても、球際で後手を踏む場面は少なく、持ち味を発揮した。
前回出場した9月24日のウルグアイ戦でも、77分間でインターセプト4回、ボール回収4回を記録。さらにタックルは3回成功させ、成功数はチーム最多だった。南米の強豪を相手にした直近2試合で、続けて高いボール奪取能力を示している。
しかも、佐野が高いパフォーマンスを続けているのは代表だけではない。
所属するマインツでは今季、ブンデスリーガ開幕4試合すべてに先発し、すでに2アシストを記録している。
第2節ハンブルガーSV戦では中盤でボールを奪うと、そのまま持ち運んでシェラルド・ベッカーの先制点をお膳立て。
代表活動前最後のボルシア・メンヒェングラートバッハ戦でも、2-2で迎えた78分にクロスからエリック・マルテルの勝ち越しゴールをアシストした。
昨季からブンデスリーガで存在感を高めている佐野だが、本人は現状に満足していない。9月24日のウルグアイ戦後には、ビルドアップについて、ポジショニングやボールに関わる回数、保持時の安定感を今後の課題に挙げていた。
それでも、守備やトランジションの局面では、クラブでも代表でも高いパフォーマンスを安定して見せている。大きく調子を崩す試合も少なく、今季はそこにアシストという攻撃面での結果も加わり始めた。
すでに明確な武器を持ちながら、自らはさらに改善すべき部分を見据えている。クラブでも代表でも好調を維持する佐野が、ここからどこまでプレーの幅を広げていくのか。さらなる成長を期待したくなる。
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