なでしこジャパンMF中嶋淑乃【写真:Getty Images】
なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)はきょう10月2日、第20回アジア競技大会決勝で北朝鮮女子代表と対戦する。3連覇を懸けた大一番で注目したいのが、サンフレッチェ広島レジーナの中嶋淑乃の仕掛けだ。2023年の前回大会決勝でも北朝鮮から先制点を奪ったアタッカーは、武器であるスピードとドリブルで再び相手の守備網に風穴を開けられるか。
3年前の決勝で決めた先制点。再び北朝鮮のゴールを襲えるか
3年前、杭州で行われた前回大会の決勝。なでしこジャパンは北朝鮮と対戦し、10分に先制点を奪った。
右サイドの山本柚月が左の対角へアーリークロスを送ると、抜け出した中嶋淑乃が右足でダイレクトシュート。日本が放ったこの試合最初のシュートが、そのままゴールネットを揺らした。
日本はその後、北朝鮮に一度は追いつかれたものの、後半に3得点を加えて4-1で勝利。大会連覇を達成した。
もちろん、当時と今ではメンバーもチームも異なる。単純に同じ展開を期待できるわけではない。それでも、決勝という舞台で再び北朝鮮と対峙する中嶋には、前回大会と同じように、攻撃で局面を動かす働きが期待される。
今大会、日本はここまで5試合で26得点無失点。攻撃陣は序盤からゴールを奪っており、グループステージ初戦のタイ戦から準々決勝のフィリピン戦まで、4試合で開始15分以内に先制点を記録している。
ただし、決勝で対峙する北朝鮮も今大会5試合で26得点を挙げて決勝まで勝ち上がってきた。A代表では2024年のパリ五輪アジア最終予選、年代別代表でもアジアや世界のタイトルを懸けた舞台で何度も対戦してきた相手だ。
だからこそ、局面を個人の力で動かせる中嶋の存在が重要になる。
スピードを落とさずにボールを運び、相手サイドバックとの1対1から一気にゴール前へ進入する。突破した後もクロスだけに終わらず、自らシュートまで持ち込めるのが強みだ。近年は左サイドを主戦場としながら、中央に入ってボールを受けたり、下がって縦パスを差し込んだりと、プレーの幅も広げている。
そのプレースタイルから、WEリーグでは三笘薫になぞらえられることもあるアタッカーだ。北朝鮮の守備が組織として日本の攻撃を封じようとする中で、中嶋が左サイドから仕掛け、局面を動かすことができれば、日本に新たな攻撃のルートが生まれる。
3年前の決勝では、開始10分の一撃で試合を動かした。今度はどんな形で北朝鮮の守備を揺さぶるのか。3連覇を懸けた決勝で、中嶋淑乃のスピードとドリブルが再び輝くか。
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