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アジア大会が閉幕、海外メディアが辛らつ総括 閉会式も目立つ空席に「名古屋は最後まで大会を受け入れなかった」「大会を象徴」

text by 編集部 photo by Getty Images
アジア大会閉会式

アジア大会閉会式【写真:Getty Images】



 第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)が4日に閉幕した。競技では数多くの好記録や熱戦が生まれた一方、大会期間中は宿泊、輸送、国歌や国旗を巡るトラブルが相次いだ。海外メディアは閉会式後も厳しい視線を向け、最後まで目立った空席や大会全体の盛り上がりの乏しさに厳しい言葉を送っている。



閉会式も目立つ空席に


 シンガポール紙『The Straits Times』は、花火などで華やかに始まった90分間の閉会式を伝える一方、会場に目立った何列もの空席と静かな雰囲気が「日本で開催された今大会を象徴していた」と指摘した。大会開幕前から宿泊施設の不足や、クルーズ船、仮設宿舎の環境を巡って不満が出ていたと振り返っている。

 大会期間中は混乱が続いていた。韓国選手団が参加した男子ホッケーの試合前には北朝鮮の国歌が誤って流され、組織委員会が謝罪。男子サッカー決勝後の表彰式では、優勝した韓国の国旗が途中で止まり、正常に掲揚されないトラブルも起きた。輸送や宿泊を巡っても各国選手団から不満が上がり、競技会場では観客の少なさもたびたび注目された。女子サッカー準決勝の日本女子代表対韓国女子代表では、約5万人収容の会場に観客998人だったことにも触れている。

 香港紙『South China Morning Post』も「2週間の混乱」を振り返り、閉会式について「大会全体のアプローチと同じように奇妙だった」と厳しく論評。陸上競技の開催中から観客席が埋まり切らなかった会場で、閉会式でも何列にもわたって空席が残っていたと伝えた。

 インド紙『Indian Express』は、大会序盤に宿泊や輸送、ID登録などで問題が発生したものの、その後は改善されたと評価。その一方で、大会は最後まで名古屋の街全体を巻き込むほどの熱気を生み出せなかったと分析した。

 また、「スタジアムは聖火点灯以来、初めてこれほど多くの人が集まった。そのタイミングには思わず笑みがこぼれた」としつつ、それでも客席には空席が残っていたと指摘。「大会最大の観衆が集まったのは、もう見るべき競技が何も残っていない時だった」と、競技終了後の閉会式になってようやく人が増えたことを皮肉交じりに伝えている。



 さらに韓国メディア『Dailian』は、閉幕後に「急落した権威と価値」と題して今大会を総括。「問題の多かった16日間のアジアのスポーツの祭典が幕を閉じた」としたうえで、宿泊や輸送など大会期間中に相次いだ運営上の問題を振り返った。同メディアは、今回の大会によってアジア大会の権威や価値だけでなく、日本の「興行力や競争力まで低下した」と厳しく指摘している。

 世界記録やアジア記録が相次ぎ、競技面では多くの成果を残した今大会。相次いだ運営上の混乱と観客席の空白が最後まで大会の印象に影を落とした。華やかな閉会式で幕を閉じた一方、その会場にも残った空席は、大会期間を通じて指摘され続けた課題を象徴する光景として受け止められている。

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