【写真:Getty Images】
U-17中国代表は7日、ロンドンで行われた4か国による国際大会でU-17アルゼンチン代表に0-3で敗れた。これでタンザニア代表に0-1、メキシコ代表に0-3、アルゼンチンに0-3と3戦全敗。3試合で1得点も奪えず、計7失点を喫した。中国メディア『北青網』は、今回の遠征がアフリカ、欧米の同年代の強豪との「実力差を実際に確認する機会になった」と総括している。
痛恨の3連敗
中国国内でこの結果が注目されている背景には、今年のU-17アジアカップで準優勝したことで高まっていた期待がある。
日本人の浮嶋敏監督が率いるU-17中国代表は同大会で決勝まで進出し、準優勝を果たした。中国国内では「史上最強のU-17中国代表」と期待されていたが、世界の強豪との3試合は0得点7失点に終わった。中国国内では、アジア杯準優勝を果たしたチームが「元の姿に戻ってしまった」と落胆する声も上がっているという。
同メディアは、3連敗によって現在地が明確になったと分析した。個人技や狭いエリアでの連係には一定の力を示した一方、強度の高い身体的な競り合いではプレーの安定性が落ち、攻守の切り替えや後方からの前進にも課題があったと指摘。特に決定機を仕留める力が不足し、「重要な場面で試合を決められる中心選手を欠いている」と課題を挙げた。
また、アジア杯準優勝について「アジアサッカーの範囲では進歩したことを証明した」と評価する一方で、今回のロンドン遠征によって「世界トップレベルとの実力差を改めて直視することになった」とチームの現在地を冷静に見つめ直していた。なお、タンザニア、メキシコ、アルゼンチンはいずれもU-17ワールドカップ出場国で本大会でも対戦する可能性がある。
ただし、3連敗そのものを悲観する必要はないとの見方も示されている。記事では、中国は守備に徹するのではなく、強豪を相手に積極的に攻撃する姿勢を貫いたと指摘。今回の遠征について「結果は打撃ではなく、貴重な経験」と位置付けている。
アジア杯準優勝で得た自信と、世界との差を突きつけられた3連敗。11月19日にカタールで開幕するFIFA U-17ワールドカップ2026を前に、中国の若き代表は現在地を知ることになった。