
レアル・マドリードでプレーするヴィニシウス・ジュニオール【写真:Getty Images】
レアル・マドリードのFWヴィニシウス・ジュニオールに、ラ・リーガ4試合の出場停止処分が科された。その直後のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)では、本人の交代後にチームが大逆転勝利。ブラジル代表FWは本当に不可欠なのか。現地メディアの論評と数字から、エル・クラシコを含む4試合の意味を考える。
断然お得なセットプランも登場「U-NEXTサッカーパック」に加入[PR]
ヴィニシウス交代後に3得点。ローマ戦で起きた大逆転
現地時間10月14日、スペインサッカー連盟の規律委員会はヴィニシウスに4試合の出場停止処分を科した。
10日のビジャレアル戦で相手選手の髪を引っ張って退場となり、その後の抗議にも処分が加えられたためだ。対象はリーグ戦のセビージャ、バルセロナ、ラシン・サンタンデール、バレンシアとの4試合。とりわけ25日のクラシコを欠場することは、チームにとって大きな痛手になり得る。
ところが、同日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ローマ戦は、同選手不在の可能性を別の角度から考えさせた。
ヴィニシウスは不用意なボールロストから相手の得点を招き、59分にエンドリッキと交代。チームは一時1-3と追い込まれたものの、終盤にカルロス・エスピ、エンドリッキ、アントニオ・リュディガーが立て続けに得点し、4-3で逆転した。
現地紙『AS』はヴィニシウスの精彩を欠いたプレーを厳しく評価し、交代後の布陣が先発時より機能したと論評。『MARCA』も、アルダ・ギュレルが供給した3本のコーナーキックと交代選手の働きを勝因に挙げた。
逆転の要因はヴィニシウスの交代だけではなく、ギュレルの投入による組み立ての改善や、複数の選手交代にもあるが、同選手が下がったあとに攻撃が活性化した事実は否めない。
競争を激しくしているのがヤン・ディオマンデだ。10日のビジャレアル戦ではヴィニシウスに代わって先発し、後半に決勝点を記録して1-0の勝利に貢献した。後半からヴィニシウスもピッチに立ち2人が共存する時間帯もあったが、例の退場処分により同試合では20分ほどの共演に終わっている。
クラシコを含む4試合、代役は何を示せるか
『AS』は9月の段階で、ディオマンデのドリブルによる突破力が、左サイドで十分な脅威を与えられていなかったヴィニシウスとの違いだと指摘していた。
加えて、ローマ戦で途中出場したエンドリッキは右サイドから攻撃を活性化し、同点ゴールも奪った。ギュレルの創造性を生かす布陣も含め、ジョゼ・モウリーニョ監督の手元には複数の選択肢がある。4試合は、別の組み合わせがどれほど機能するかを試す機会になる。
とはいえ、「不要論」を加速させるには見過ごせない貢献もある。データサイト『Opta』によれば、ヴィニシウスの今季ラ・リーガ成績は8試合585分で1得点3アシスト。得点こそ伸びていないが、計4得点に関与している。
昨季のリーグ戦では16得点5アシストを記録した。ビジャレアル戦の決勝点も、途中出場した本人がピッチにいた時間帯に生まれている。今季の90分あたりのゴール+アシストは昨季の約92%で、2025/26シーズンと同じ2,825分プレーすれば約「19」に達し、21にはわずかに届かない計算だ。
比較すべきは勝敗だけではない。左サイドからの前進、エムバペとの連係、決定機の創出、そしてボールを失った後の守備。モウリーニョ監督は以前からヴィニシウスに守備面で高い要求を課している。ライバルがそれらをどこまで満たせるかが、序列を左右するだろう。
今回の出場停止は国内リーグに限られ、CLでは起用できる。異なる相手、異なる大会での成績を単純比較することはできないが、ヴィニシウスがいる試合といない試合を見比べる材料は増える。
4試合で勝てば「いらない」と証明されるわけではない。それでも、エースへの依存度と新たな攻撃の可能性を測る、重要な期間になるはずだ。
【関連記事】
レアル・マドリード|順位・順位推移・試合日程・結果【2026/27】
レアル・マドリード|選手一覧(メンバー)・成績・移籍情報・基本フォーメーション【2026/27】
キリアン・エムバペが神対応! レアル・マドリード対シャルケの試合後にサポーターが乱入!
【了】
