パリ・サンジェルマン(PSG)とバルセロナの関係が大きく変化している。かつては選手の獲得を巡って激しく対立していた両クラブだが、現在は欧州フットボールクラブ協会(EFC)で緊密な関係を築いている。スペインメディア『AS』は20日、両クラブの関係が敵対的なものから友好的なものへと変化した経緯を伝えている。
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PSGとバルセロナの関係は良好
両クラブの関係が悪化したきっかけの一つが、2016/17シーズンだった。2016年11月、バルセロナはカタール航空とのメインスポンサー契約を終了し、楽天と契約を締結。当時のジョゼップ・マリア・バルトメウ会長は、カタールとの関係を解消する決断を下した。この動きはカタール側やPSGにとって快いものではなかったという。
同シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦では、PSGがホームで4-0と先勝。しかし、バルセロナが本拠地カンプ・ノウで6-1と逆転し、歴史的な勝ち上がりを果たした。その後、バルセロナがイタリア代表MFマルコ・ヴェッラッティの獲得を目指すと、PSGのナセル・アル・ケライフィ会長は強く反発。ヴェッラッティはPSGとの契約を更新し、バルセロナ移籍は実現しなかった。
そして2017年夏、PSGはネイマールの契約解除条項に設定されていた2億2200万ユーロ(約410億7000万円)を支払い、同選手を獲得。バルセロナにとって大きな痛手となった。その後も、2019年には下部組織ラ・マシア出身のシャビ・シモンズがPSGへ移籍。2021年にはリオネル・メッシもバルセロナを退団し、パリへと渡った。さらに2024年には、PSGがラミン・ヤマルの獲得に関心を示したと報じられるなど、両クラブの間には緊張関係が続いていた。
しかし、関係は近年になって変化する。バルセロナのジョアン・ラポルタ会長が欧州スーパーリーグ構想から距離を置くなか、2025年10月8日、ローマのホテル・カヴァリエリで開催されたEFCのガラディナーで、ラポルタ会長とアル・ケライフィ会長が抱擁を交わした。『AS』は、この出来事を両クラブの関係改善を象徴する場面として伝えている。
その後は、選手の移籍交渉でも協調する姿勢が見られたという。2026年1月には、バルセロナのドロ・フェルナンデスがPSG移籍で合意。PSGは契約解除条項の600万ユーロ(約11億1000万円)を上回る800万ユーロ(約14億8000万円)を支払うことで、両クラブ間の対立を表面化させない形を取ったとされる。また、今夏にはフェラン・トーレスを巡っても交渉が行われ、移籍金は5000万ユーロ(約92億5000万円)に近い金額でまとまったという。
かつてはヴェッラッティやネイマール、メッシらを巡って火花を散らしたPSGとバルセロナ。しかし、現在はEFCを通じて関係を深め、選手の移籍を巡っても協調する間柄へと変わりつつある。
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