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ルーニー2発でトッテナムとドロー 香川は先発で84分まで

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トッテナムは2度のリードを守れず
トッテナムは2度のリードを守れず【写真:goal.com】

プレミアリーグ第13節のトッテナム対マンチェスター・ユナイテッドの一戦が1日行われ、2-2の引き分けに終わった。ユナイテッドMF香川真司は先発で出場し、84分までプレーしている。

前節マンチェスター・シティに0-6でまさかの大敗を喫したトッテナムと、カーディフ・シティにアディショナルタイム弾を許して引き分けたユナイテッド。土曜日の試合に勝利して差を広げた首位アーセナルを追うため、両チームともに落とすわけにはいかない一戦だった。

開始直後から積極的に出てきたトッテナムに対して押し返したユナイテッドは、何度かボールをつないでゴールに迫る形をつくりかけたが、先手を取ったのはホームのトッテナム。18分、セットプレーからの得点だった。

ユナイテッドのペナルティーエリアすぐ外、左寄りの位置でパウリーニョがエヴァンズに倒されてFKを獲得。ウォーカーが右足で放った強烈なシュートは、ジャンプした壁の足元を抜けてGKデ・ヘアの横を打ち抜いた。

追う展開となったユナイテッドは右サイドを中心に何度か仕掛ける形をつくるが、クロスの多くは弾き返されてゴール前まで届かない。逆にトッテナムはより効率的に決定機を生み出し、29分にソルダード、31分にレノンが決定的な形でシュートに持ち込んだが決めきれなかった。

追加点のチャンスを逃したトッテナムに対し、ユナイテッドは一瞬の隙を突いて同点に追い付くことに成功する。右サイドに攻め上がったジョーンズがクロスを上げると、ファーに位置したウォーカーが不用意な対応。何気なく足を出して触ったボールがゴール前にこぼれると、ルーニーがこれに素早く反応し、1-1の同点ゴールを蹴り込んだ。

その後も一進一退の攻防を演じた両チームだが勝ち越しのゴールは生まれず、そのまま1-1のスコアで前半を折り返した。

後半はウェルベックの位置を上げて香川が中盤左サイドに移る形となったユナイテッド。だが、何の気配もないような展開から突然の勝ち越しゴールを奪ったのはトッテナムだった。54分、サンドロが中央左寄りの位置でドリブルを仕掛け、対峙したクレバリーを切り返してかわすと右足を一閃。鮮やかな弧を描いたボールがゴール右隅に突き刺さるスーパーゴールで2-1とした。

試合はさらに目まぐるしく動く。56分、ペナルティーエリア内へのパスに抜け出したウェルベックに対して倒れ込んで対応したロリスが手をかけてしまい、ファウルの判定。ロリスにはイエローカード、ユナイテッドにはPKが与えられる。このPKをルーニーが強烈なシュートで正面に叩き込み、ユナイテッドがまたもやすぐに同点に追いついてみせた。

後半も1点ずつを奪い合った両チームはその後も積極性を失わず、引き分けに満足することなく勝ち点3を狙いにいく。選手交代も決勝点を意識してのもので、どちらも最後まで勝利を諦めようとはしなかった。

ユナイテッドはウェルベックに代えてチチャリートを投入したのに続いて、84分には香川とバレンシアを下げてヤング、ナニを投入。両チームともに3点目を目指して相手ゴールに迫ったが決め手を欠き、結局そのままのスコアでタイムアップを迎えた。

2-2のドローで勝ち点1を分け合った両チーム。ユナイテッドは公式戦での無敗を12試合に伸ばし、トッテナムはリーグ戦の連敗を2で止めたが、ともに首位との差を2ポイント広げられる結果となってしまった。

Goal.com

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