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高校サッカー、日テレの中継姿勢に大きな疑問

第91回高校サッカーの決勝戦が19日、国立競技場で行われた。しかし、せっかくの晴れの舞台は録画放送。中継を担う日本テレビの功罪とは何か。

text by 植田路生

高校サッカー決勝はまさかの録画放送

 第91回高校サッカーの決勝戦が19日、国立競技場で行われ、宮崎県の鵬翔高校が初優勝を果たした。試合は一進一退の攻防で、2-2のまま90分が終了。延長戦でも決着がつかず、PK戦にまでもつれ込んだ。

 最後まで勝利のために懸命にプレーする両校の戦いぶりには胸を熱くさせるものがあり、楽しめたサッカーファンも多かったのではないだろうか。

 ただ1点、非常に残念なことがあった。日本テレビの試合中継だ。

 もともと、決勝戦は14日に予定されていた。それが、大雪のため19日に延期。月曜日(14日)から土曜日(19日)に変更された影響からか、試合は生中継ではなく、録画放送となった。

 しかも、延長戦・PK戦まで含めた試合時間の枠を確保できなかったためか、試合は大幅にカット。ダイジェスト放送のような形になってしまった。優勝のために3年間努力を続けた両校の熱い気持ちにも水を差す、残念な結果だ。

 予定されていた番組、それに伴うスポンサーの関係もあるので、対応が間に合わなかったのだろうが、なんとかして調整欲しかった。試合会場に足を運べなかったサッカーファンの中には、私のようの憤りを感じた人もいるはずだ。

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