【写真:Getty Images】
セルビア代表の新監督にドラガン・ストイコビッチ氏が就任することが3日に発表された。日本でも愛された“ピクシー”が母国の代表監督として新たな挑戦をスタートさせる。
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現役時代のストイコビッチ氏は旧ユーゴスラビアの歴史に名を残したレジェンド選手。欧州でのキャリアを通して度重なる負傷や様々な政治的状況に苦しめられた悲運の天才でもあったが、数多くの印象的なプレーを人々の記憶に残している。
特に世界の舞台でその天才性を見せつけたのは1990年イタリアワールドカップ。イビチャ・オシム監督が率いたユーゴスラビア代表をけん引し、決勝トーナメント1回戦のスペイン戦ではDFを欺く巧みなトラップからのシュートと壁の外から大きく曲がる直接FKで2ゴールを挙げて8強進出の立役者となった。
その後はEURO92本大会直前のユーゴスラビア代表出場停止、所属していたマルセイユの八百長事件、そして日本への移籍など波乱万丈の数年間を経て、1998年フランスワールドカップでは8年ぶりに国際大会の舞台に復帰。ドイツ代表からゴールを奪うなど存在感を示した。
セルビアサッカー協会の紹介している名場面集の動画には、おそらくはユーゴスラビアサッカー協会会長時代のものだろうか、スーツと革靴姿で華麗なボールコントロールを披露する姿も含まれている。名古屋グランパス監督時代に話題となったピッチ外からの“革靴シュート”にも通じるものがある。