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久保建英が輝きを失う理由はやはり…。パスはド下手、繰り出すファウルの数は…ヘタフェが残す悲惨なデータ

text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】

 今季の欧州5大リーグも後半戦に突入している。ここまでくると、各クラブの明暗というものがハッキリと見えてくるものだ。

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 先日発表されたU-24日本代表メンバーに招集されたMF久保建英が所属するヘタフェは、暗いトンネルの中にいるチームの一つだ。リーガ・エスパニョーラでは直近10試合でわずか2勝しか挙げることができておらず、27試合を消化した時点で順位は15位。降格圏内の18位アラベスとの勝ち点差が5であることを考えても、まだまだ予断を許さぬ状況にある。

 そのヘタフェだが、データサイト『Who Scored』によるスタッツでもかなり悲惨な数字を残してしまっている。

 ホセ・ボルダラス監督の下アグレッシブな守備をベースとしているため「荒い」と言われることも多いが、それも仕方ないのかもしれない。事実、今季リーガにおいて貰ったイエローカードは88枚にも上っており、レッドカードは6枚。合計94枚はリーガだけでなく、欧州5大リーグで見ても最多の数字だ。

 1試合あたりの平均シュート数8.7本はリーガ内17番目の成績で、平均ポゼッション率45.1%は同16位の成績。とくに悲惨だったのが平均パス成功率で、ヘタフェはここまで67.5%という数字を残している。実はこれ、リーガ内はもちろんのこと、欧州5大リーグの中でも現時点で最下位のデータである。

 ボールを持ってこそ力を発揮できる久保だが、ヘタフェはそもそもチームとしてボールポゼッションを高めることに意識を置いていない。とにかくアグレッシブにボールを追い、奪ったら縦に蹴って素早く攻めることが基本というのは、上記のデータからも明らかである。久保が輝きを失うのも無理はないのかもしれない。

 しかし、ヘタフェにいる以上、ヘタフェで結果を残さなければならない。レンタルという身、そしてまだ19歳という年齢を考えても、チームどうこうは通用しない。日本代表の若きレフティーに課されたミッションは、まさに高難度だ。

【了】

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