海外日本人選手 最新ニュース
明治安田Jリーグは開幕から5カ月が経過し、欧州各国リーグは束の間のオフを迎えている。それに伴い、ヨーロッパでは多くのクラブが新シーズン開幕に向けて新戦力の獲得に精を出している真っ最中だが、所属先が決まらない選手も存在している。今回は、実力がありながらも諸々の事情でフリーとなっている海外拠点の日本人選手5人を紹介する。※データは『Transfermarkt』を参照
GK:中村航輔(なかむら・こうすけ)

【写真:Getty Images】
生年月日:1995年2月27日
前所属クラブ:ポルティモネンセ(ポルトガル)
24/25リーグ戦成績:3試合6失点
日本代表経験もある男が、なぜ半年近くも無所属の状態になっているのだろうか。ポルティモネンセに所属していた中村航輔は今年1月のクラブ退団以降、新たな所属先を見つけられずにいる。
2024/25シーズン、中村はポルトガル2部リーグでわずか3試合の出場に終わった。2022/23シーズンに同1部リーグで30試合、前シーズンも20試合でピッチに立っていたことを踏まえると、加速度的に出番を失ってしまった格好だ。
先に述べたように、今年1月にポルティモネンセを退団した中村は次の所属先が見つからずにフリーとなっていた。だが、キャリア停滞の危機に直面していた状況がここにきて変わりつつある模様だ。
明治安田J3リーグのザスパ群馬は16日にクラブ公式Xを更新し、中村のトレーニング参加を報告。同クラブによると中村の練習参加は約2週間であり、その間に移籍先が見つかる可能性もある。少なくとも、今の中村にとってトレーニングが積める環境は何よりも重要。腕が鈍ってしまっては、オファーを受けることもままならなくなる。
リオオリンピック(五輪)世代屈指のホープとして名を馳せ、欧州で経験を積んできた中村は、フリー期間中の今年2月27日に30歳となった。ゴールキーパーは他と比べて“息の長い”ポジションではあるものの、これ以上のキャリア停滞は避けたい。今後も中村の去就に注目が集まる。