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記憶から消したい…。バルセロナ、最悪の補強ランキング2位。ある意味犠牲者? 不必要なトレードで別人に

シリーズ:最悪の補強ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

 これまでに数多くの有望な選手を獲得してきたバルセロナだが、そのすべてが成功しているわけではない。高額な移籍金を払って、あるいは高い期待値をもって獲得したものの、満足に活躍できないままチームを去ったものもいる。その中でも、期待と結果が最もかけ離れた選手は誰だったのか。期待に応えることのできなかった選手をランキング形式で紹介する。※移籍金などのデータは『transfermarkt』を参照

2位:ミラレム・ピャニッチ(元ボスニア・ヘルツェゴビナ代表)

ミラレム・ピャニッチ
【写真:Getty Images】

生年月日:1990年4月2日
移籍金:6000万ユーロ(約96億円)
在籍期間:2020年夏~2022年夏
クラブ通算成績:30試合0得点0アシスト

 ミラレム・ピャニッチはバルセロナ加入以前・以後で別人のようなキャリアを歩むことになってしまった。

 2011年夏にローマと契約したピャニッチは、卓越したキック精度を武器にセリエAで大活躍。2016年夏のユベントス移籍後もカルチョを代表する司令塔として中盤に君臨していた。

 ところが、2020年夏にコロナ禍の財政的なダメージを軽減するための取引の一環で、当時バルセロナに所属していたアルトゥールとの実質的なトレードが実現。

 バルセロナが6000万ユーロ(約96億円)の移籍金でピャニッチを獲得し、ユベントスが7200万ユーロ(約115.2億円)の移籍金でブラジル人MFを獲得した。

 同じ中盤の選手同士によるトレードになったが、ピャニッチは当時のバルセロナにおいて絶対的に必要な選手ではなかったと言って良いだろう。

 あくまでも財政的な影響を和らげるための移籍に過ぎず、スペインの強豪ではほとんどの試合がベンチスタートと全く戦力にならなかった。

 ローマでは通算30得点44アシスト、ユベントスでは22得点41アシストと多くの得点に関与したが、バルセロナではまさかの0得点0アシスト。わずか1年で構想外となり、続く2021/22シーズンはベシクタシュにローン移籍した。

 その後も構想外が続き、2020年夏に結んだ4年契約を全うすることなく、2022年夏にバルセロナとの契約を解除。UAE(アラブ首長国連邦)のシャールジャFCにフリートランスファーで移籍している。

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【了】

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