Jリーグから海外へ渡る選手はいまや珍しくない。中には、日本人獲得が恒例となった“お得意様”クラブも存在する。今回は『transfermarkt』のデータをもとに、過去10年間でJリーグから最も多くの選手を迎え入れたクラブをランキング形式で紹介し、その背景や成功例、移籍の傾向をひも解く。
5位:セルティック(スコットランド)
獲得選手数:8人
主な選手:古橋亨梧、前田大然、旗手怜央
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スコットランドの強豪セルティックは、過去10年間でJリーグから8人を獲得している。
近年、この“日本ルート”が急速に強まった背景には、2021年6月のアンジェ・ポステコグルー監督就任がある。横浜F・マリノスを率いたオーストラリア人指揮官は、就任直後にヴィッセル神戸から古橋亨梧を引き抜いた。
古橋は移籍直後から大活躍し、2022/23シーズンはリーグ戦で27ゴールを決め、リーグ年間最優秀選手賞を受賞するほどの働きだった。
成功例を受け、Jリーグ出身選手への信頼が高まり、2022年1月には前田大然、旗手怜央を獲得。その後も小林友希(現ヤギエロニア・ビャウィストク)、岩田智輝(現バーミンガム・シティ)らが加入し、この夏には山田新と稲村隼翔が加わった。
今回は過去10年の獲得人数でランキング化しているが、セルティックと日本の縁を語る上で、2005年に加入した中村俊輔に触れないことはできない。
イタリアのレッジーナからセルティックに加入した中村は、2006/07シーズンにスコットランド1部リーグの年間最優秀選手賞を受賞。
同シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ではマンチェスター・ユナイテッド相手にFKを直接決めるなど強烈な印象を残した。この活躍が日本人選手への信頼を一気に高めたことは間違いない。
実際、2008年には水野晃樹を獲得しており、当時から日本人選手への高い評価がうかがえる。
近年の成功も相まって、セルティックにおける日本人選手の存在感は今や確固たるものとなっている。
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