これまでに数多くの有望な選手を獲得してきたユベントスだが、そのすべてが成功しているわけではない。高額な移籍金を払い、高い期待値をもって獲得したものの、満足に活躍できないままチームを去ったものもいる。その中でも、期待と結果が最もかけ離れた選手は誰だったのか。補強策として失敗に終わった選手をランキング形式で紹介する。※移籍金などのデータは『transfermarkt』を参照
5位:アーロン・ラムジー(元ウェールズ代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1990年12月26日
移籍金:フリー
在籍期間:2019年夏~2022年夏
クラブ通算成績:70試合6得点6アシスト
何度離脱をすれば良いのだろうか。アーロン・ラムジーはユベントスでほとんど戦力になることがなかった。
カーディフ・シティで16歳という若さでデビューしたラムジーは、17歳でアーセナルに引き抜かれ、アーセン・ヴェンゲルのチームで主力として活躍。ガナーズ(アーセナルの愛称)では通算369試合に出場していた。
2018/19シーズン限りでアーセナルとの契約が満了となることが明らかになると、2019年2月にユベントスへフリーで移籍することが発表された。週給は40万ポンド(約8000万円)という破格の契約であり、セリエAでもプレミアリーグ時代のような活躍が期待されていた。
ところがハムストリングに問題を抱えていたことから離脱と復帰を繰り返し、データサイト『transfermarkt』によると、在籍した2年半で15回も離脱したそうだ。
戦力として計算しにくい選手だったことから序列は上がらず、通算70試合の出場の多くが途中出場。フル出場はたったの4回と、全くもって戦力になることができなかった。
2021/22シーズンに構想外となると、冬の移籍市場でレンジャーズへとローン移籍。スコットランドでも怪我を繰り返し、シーズン終了後に双方合意の下で契約解除。フリーでニースに移籍した。